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「令和の学校」ってどんな学校 No51 名張市立桔梗が丘中学校

2020(令和2)年4月、三重県立桔梗丘高等学校跡地に移転、開校して3年目を迎えた桔梗が丘中学校。運動場といい校舎といい、他の中学校とは少し違った感じがした。中でも運動場の広さは、高等学校として建設されたことを改めて思い出させる。桔梗が丘中学校は、昭和30年代後半からの桔梗が丘団地の開発に伴う生徒の受け入れ校として、1968(昭和43)年4月に、名張中学校から分離、開校した。しかし、桔梗が丘中学校においては、桔梗が丘内の人口増加に伴う生徒を全て収用することができず、桔梗が丘から一部生徒は1981(昭和56)年に開校した名張市立北中学校に通学することとなった。2018(平成30)年に、県立桔梗丘高校が閉校となったことに伴い、2年後高校跡地に桔梗が丘中学校が移転したが、同時に校区変更を行い、本年度から桔梗が丘にある3小学校と蔵持小学校の卒業生は、桔梗が丘中学校に通学することとなった。なお、旧桔梗が丘中学校跡地に、私立八木学園英心高校桔梗が丘校が本年度4月から開校している。
今年4月、桔梗が丘南小学校校長から異動された根本健校長に話を伺った。

桔梗が丘中学校の校長として4カ月半ほど過ぎたが。
昨年桔梗が丘南小学校に来ていただいた時に、小学校について色々な話をしたが、今年4月に本校に異動となり、正直いって驚いた。2019(令和元)年本校が旧校舎から現校舎に移転する時に教頭として、書類や机椅子などの移動準備をし、開校に伴う整理を終えての昨年2021(令和3)年、桔梗が丘南小学校に校長として赴任。そして、今年本校への異動と、ここ数年私自身の職務は大きな変化があり、少し戸惑っている。しかし、本校は校区変更から3年目を迎え、全学年5クラスとなりようやく全学年桔梗が丘区内の子どもを迎えられることになった。これを契機に、今後益々桔梗が丘の中学校として、新しい歴史が始まると言える。

小学校の校長を経験されて。
南小の校長を経験させていただいたことは、私にとって大変有意義なことであったと思う。小学校の先生のきめ細かさ、指導の丁寧さは学ぶべきものである。私自身中学校教諭として職務を果たしてきたので、進路指導や生徒指導、部活動など授業以外の多忙さや困難さは経験していた。しかし、小学校の先生方の職務や考え方等が、中学校とは異なっていることを実際に見て、理解できたことは大きかった。

名張市では小中一貫教育を推進しているが。
小中学校の立地場所が隣接とか近距離のケース、また1小1中と複数小1中のケース、条件が違えば、一貫教育のやり方は変わってくる。ただ、小学校教職員は中学校のことを、中学校教職員は小学校のことを知ること、理解することが大切になることは、どんなケースであろうとも変わらない。そのためには互いの学校に行き、現状を知る。教職員それぞれの人間関係を密にする。そして、その上に立って、子どもたちの9年間の学びをどのようにしていくのか、子どもたちの将来をどのように考えるのか、こうしたことを教職員がフランクに意見を出し合い、授業内容や方法など具体的な方法を議論し、教育課程(カリキュラム)を構築していくことが必要と考えている……

続きは令和4年9月3日号の伊和新聞に掲載しています。
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