「伊賀城和」NPOの4団体を表彰
三重県伊賀市、京都府南山城村、笠置町、奈良県山添村は「伊賀城和定住自立圏協定」を結んで連携しているが、その地域でNPO活動に取り組む団体からグランプリを選ぶ「N-1グランプリin伊賀城和2022」表彰式と交流会が1月27日、伊賀市ゆめぽりすセンター(同市ゆめが丘1)で催された。 2022年度は15団体が参加し、昨年10月1日~11月15日まで、圏域内5か所を巡回し、各団体が活動のプレゼンテーションボードを展示して来場者の投票を実施した。投票総数は501票。
グランプリに輝いたNPOは、神戸地区支え合いネットワーク協議会・神戸地区交流の館「北斗の館」運営委員会(伊賀市)。昨年4月にオープンした手作りの拠点「北斗の館」を中心にコミュニティカフェや農産物直売で、地域の交流拠点となっている。中嶋孝代表(74)は「地域の人々だけでなく、都市の人々もフィールドワークを楽しみに来てくれている。今回の受賞は励みになった。これからも頑張って続けて行きたい」と喜びを語った。準グランプリは、フォークソングを歌おう会(同市)。3位は、子ども食堂「わいわい いがっこ」(同市)。新設の奨励賞にTOP STAR HIGASHITOYO(山添村)が選ばれた。地元の廃校となった旧東豊小学校を拠点とするプロジェクト「東豊ベース」が事業の名前。茶の実油の生産と商品開発、小学校を利用したキャンプ、自然体験、就労機会の拡大などが評価された。 表彰式の後の交流会では、参加各団体がそれぞれの活動をPR。山添村波多野地区活性化協議会が運営している「カスガガーデン」は茶と紅茶を栽培している。約60年前山添村は、森永製菓に紅茶を納入していた。英国の品評会でグランプリを受賞したこともある。数年前その品種を改めて復元栽培することに成功し「山添村の和紅茶」として生産販売を始め、紅茶に限らず、お茶栽培で都市住民の移住定着に繋げようとしている。入賞を逸したNPOでも今後の活動に注目したい。