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「女性部長増やす」稲森市長年頭訓示

稲森稔尚伊賀市長は1月6日、幹部職員を前に年頭訓示を行った。始めに「市長就任以来議員と首長はこんなに違うものかと痛感した」と語り、18歳成人式や公立保育園民営化計画見直しを始め一定の政策変更について「職員の皆さんにお願いし、理解して懸命に取り組んで頂いている」と話し、性的少数者の差別解消を念頭に置いた住民票記載欄の検討や、大山田地域の産廃最終処分場への部局横断的対応にも「新たに取り組んで頂いている。これらは市民の期待に応え、市政への信頼を高めるもの」と謝辞を述べた。
改めて「今年は行政の組織・機構改革と新たな総合計画の策定に取り組み、『公共の再生』と『豊かな人づくり』など全庁的に市民参加で取り組み、『城下町と農村』『まちとむら』が持続的発展を遂げるためのはじめの一歩を踏み出す」と述べた。最後に、「具体的な目標を1つだけ申し上げる。新年度に女性管理職、特に女性部長を増やすことを実現する」と語った。
「人事部に依頼して調べたところ、伊賀市では女性の課長級以上は16人で25・8㌫。部次長では37人中4人で10・8㌫である。社会全体の構成は5対5であるのに、意思決定の場における構成が9対1になっている現状は見過ごせない。地方都市におけるジェンダーギャップが、若年女性の都市部への流出を招いている指摘もある。時間を掛けて取り組むよりも『ポジティブアクション』と言われる強制的に割り当てる方法で改善することも必要と考える。全ての子どもたちに、性別やジェンダーの違いで翼が折られることのない地域であること、社会であることをしっかり打ち出していきたい」と述べ「力を結集して公正さと豊かさのある伊賀市に向けて全力を尽くす」と結んだ。

今年は「笑」 伊賀市長1月定例記者会見
伊賀市の稲森稔尚市長は1月度定例記者会見の8日、2025年の一文字として「笑(わらう)」の色紙を示した。「昨年は色々な災害があり、世界では戦争や紛争で子どもに笑顔がない。戦争のない平和な世界になってほしい。伊賀を訪れることで笑顔になってほしい。伊賀市民の皆さんが笑顔になってほしい。その思いを『笑』に集約した」と話した。
その他には「伊賀市のふるさと納税額が、昨年4月から12月までで6億6700万円になった。これは前年比137㌫になり過去最高」と報告。担当者によると、ふるさと納税の返礼品は、圧倒的に「伊賀焼」と「伊賀牛」に人気があるとのことであった。
また「今年は関西万博が始まり、伊賀市では『にぎわい忍者回廊』PFI事業が春のオープンを予定しており、多くの人が集る契機となるよう取り組んでいくと話した。次に、田舎暮らしの本2月号の「住みたい田舎ベストランキング」で、伊賀市が東海エリア(愛知・岐阜・三重・静岡)で総合5位、若者世代・単身者部門8位、子育て世代部門6位、シニア世代部門5位に選ばれ、県内自治体では4部門共に1位を獲得したと報告した。

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