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クラウドファンディングで「名張能楽祭」継続に支援

名張市は室町時代に能楽を大成した観阿弥が座を興した所とされ、古くから能楽とは深い関わりを持ってきた。市観阿弥顕彰会が主催する「観阿弥祭」が観阿弥ふるさと公園(上小波田)で開かれるなど、市民レベルで能文化が親しまれてきた。しかし近年は少子高齢化や人口減少の影響で能文化と関わりを持つ人の数が減っており、加えて市の財政難もあり継承が危ぶまれている。市教育委員会は「能」は世界的に見ても貴重な伝統文化であり、名張市ならではの能文化も絶やしてはならないと考え「名張能楽祭」の開催と、市立中学での能楽師の出張公演を計画し、クラウドファンディング(CF)で資金を募り始めた。
「名張能楽祭」は、市民に気軽に能を見て楽しんで欲しいと、申込不要・参加費無料とするが、プロの能楽師の生の公演が観られる。場所は観阿弥ふるさと公園能舞台で、公演は11月17日を予定。これを機に能に関心を持ち、能文化を盛り上げる人が増えればとの主旨。  一方「こどもたちに能を好きになって欲しい」の意向で、より分かりやすくダイレクトに「能」の魅力を伝え興味関心を深めるため、学校へ能楽師を派遣した出張講演を行う。対象は市立の全公立中学校と生徒。
CFは7月5日まで募る。受付は、インターネットのサイト「さとふるクラウドファンディング」で、事業名は「名張の能文化を盛り上げたい!」目標額は100万円。名張能楽祭の能楽師の出演料、市立中学校5校のうち、1校は昨年度実施したので、4校の出張公演費用、その他事業経費を見込んでいる。
パソコンや携帯で「さとふるクラウドファンディング」と検索すれば、当事業名も閲覧でき、申し込み方法や応募状況などを知ることができる。返礼品は、地酒、饅頭、伊賀牛、伊賀米コシヒカリ等がある。お問い合わせ先は、さとふるサポートセンター(平日午前10時~午後5時、0570・048・325)まで。

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