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クーリングシェルターに指定 イオン名張店フードコート

気候変動適応法に基づく指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)に、民間施設として初めてイオン名張店を指定する協定が6月25日、市役所で執り行われた。
指定避難所は気候変動適応法の改定により、地方自治体は熱中症の危険が高い場合に、暑熱から避難するための施設・クーリングシェルターをあらかじめ指定することができるとしている。名張市でも検討していたところ、イオン名張店(中田貴裕店長)が申し出たため今回の協定となった。市では今回の協定をかわきりに、他の民間施設等へのクーリングシェルター指定に繋げたいと考えている。
イオン名張店のクーリングシェルターは、3階フードコート約200平方㍍。熱中症特別警戒情報の発表や買い物利用の有無に関わらず、暑さをしのぐスペースとして広く一般に開放される。開放する曜日は月~日曜日(指定される定休日を除く全日)、時間は午前9時~午後9時、受け入れ可能人数は約50人。
北川裕之名張市長は「近年は暑さが市民生活に影響を及ぼす時代になり、だれもが休めるクーリングシェルターが必要不可欠になった。そんな中、イオン名張店のように人が動いている時間ほぼ全てにおいて、クーリングシェルターを設定頂けるのは本当にありがたい。この協定が市内に色々な形で拡大していければ」と礼を述べた。中田店長は「地域のお店として、人々の健康サポートのお役に立てる機会を頂いたのは有難い。ここに限らず、各階の休憩所等も自由に使って頂ければ」と応えていた。
なお気候変動適応法では、設置期間は4月の第4水曜日(今年は24日)から10月の第4水曜日(同23日)となっている。市の担当者は、施設としては市役所、図書館、保健センターでスタートし、受け入れ可能施設を増やしていき、民間施設も含めて7月中旬には発表できるようにしたいと言っている。
市消防本部によると昨年熱中症で救急搬送されたのは51件で、死者はなし。今年の搬送者は既に8件となっている。

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