テロ対策で合同訓練
近鉄名張駅で7月19日名張警察署、県警機動隊、名張駅などから約20人が参加し、テロの発生を想定した訓練を行った。 合同訓練は午後5時ごろ近鉄名張駅改札口手前で、不審者が爆発物の入ったかばんを駅のホームに置いて立ち去ったと想定。駅員が利用客を避難させて警察に通報し、防護服姿の機動隊員がアーム型の機材でかばんを回収するまでの手順を確認した。 この他、同駅の上嶋章浩助役らが駅構内を巡回し、公衆電話の下やホームの柱の裏などに名張署員が隠した爆発物に似せた箱や筒を探し出す検索訓練もあった。 同署の樋口弘道署長は講評で「慌てることなく対応され、普段から警戒活動に取り組まれている様子が伺えた。訓練を重ねるのはテロを思いとどまらせることにもなる」と述べ、辻本敬也駅長は「五輪や国体などを控える中、大変意義があった。駅員全員が巡回する時は、前ばかりでなく後ろも幅広く見るようにし、テロに向き合っていかなければならない」と話した。 名張駅ではこの日、テロ対策活動に協力する県警の「みテます(※)キープ制度」のモデル事業所の引継ぎ式も開催され、名張郵便局から名張駅が引き継いだ。県警は2016年の伊勢志摩サミットを機にテロ対策の地域版パートナシップなどを設立。名張署管内では、企業や名張市など23事業所・団体が参加し、約半年ごとにモデル事業所を務めている。※「みテます」…「みんなの目 テロに まけない ス(す)トッパー」