三重とこわか国体・とこわか大会中止に

9月から三重県で開催予定の「第76回国民体育大会三重とこわか国体」（９月25日から10月５日）と「第21回全国障害者スポーツ大会三重とこわか大会」（10月23日～25日）は中止することになった。
8月25日、三重県と文部科学省、日本スポーツ協会、日本障がい者スポーツ協会の主催４団体は、両大会についてオンラインで協議した結果、中止で合意した。なお、正式決定は、26日に開いた国体委員会で行った。
三重県では、今月17日に、無観客での実施を決定するなど、実施に向けて前向きの姿勢を示していた。しかし、17日以降も新型コロナ感染者の増加が続き、22日には三重県内で１日としては最多の４３２人の感染者が出るなど、大会開催に対して競技開催地の市長などから中止の要請が相次いだ。冒頭、鈴木英敬三重県知事は挨拶の中で「爆発的な感染拡大を受け、断腸の思いで、苦渋の決断である。しかし、県民の命を守らなければならない。命より重いものはない」と語った。
両大会中止により、昨年の鹿児島大会に続いて２年連続の中止となった。また、１カ月以内に三重県が延期を希望すれば、日本スポーツ協会のルールによると、６年後の２０２７年に開催することができる。