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三重県議会に最優秀議会改革賞

進化を続ける活動の仕組み評価
地方自治体の議会、首長、市民等による地域の民主主義向上に資する、優れた取り組みを募集し表彰する「第18回マニフェスト大賞」(早稲田大学マニフェスト研究所など共催)に、三重県議会が最優秀議会改革賞に選ばれた。議会活動のマニフェストサイクルの実践が評価されたもの。
中森博文議長は「この取り組みは8年前(2015)から始めた(第1期)。選挙後の新議会で4年間の議会活動計画を策定し、議会の意思統一を図った。4年後総括した評価提言を受け、次の新議会に引き継いだ。令和元年(2019)の新議会(第2期)はそれを受け、議会活動計画を策定実践しながら、4年目に総括した評価提言を受けて新議会に引き継いだ。それを受けた令和5年(2023)の新議会(第3期)は、議会活動計画を策定して推進中。これも令和9年には4年間の評価と時期議会への提言を持って引き継ぐ」と話す。
活動計画は①開かれた議会運営の実現②住民本位の政策決定と政策監視・評価の推進③独自の政策立案と政策提言の強化④分権時代を切り開く交流・連携の推進となっており、昨年10月には県民意識アンケートを行い、住民の意見を吸い上げ今後の行動資料とした。併せて、議会事務局も年次計画を立て、議会活動計画をサポートしている。なお、サポートについての議員アンケートも行った。
大正大学社会共生学部の江藤俊昭教授は、「前期議会活動計画の総括と選挙後の議会活動計画の策定、県民意識調査、充実した外部有識者、議会事務局サポート体制に関する議員アンケートを行っている。まさに議会活動のマニフェストサイクルの実践である。検証を充実させ議会活動を進化させる実践、議会事務局との連携による実践は高く評価する」と講評している。
中森議長は、各会派からなる「議会改革推進会議」のメンバーで、副会長、幹事長として8年間、マニフェストサイクルに携わってきた。それ故に、この春の新議会で、前議長から提言書を受け取った時は、身が引き締まる思いだったという。「8年間取り組んできたことが評価された。今後も評価に恥じることのない議会であり続け、この計画に基づき絶えざるPDCA(※)サイクルを回すことで議会活動を一層充実させたい。」と決意を込めて話している。三重県議会は、2008年にもマニフェスト大賞を受賞しており、今回は2回目となる。
※PDCA=Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の4つのプロセスを繰り返し、業務効率を改善するフレームワーク。

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