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三重県議会議員選挙伊賀選挙区当選の2人に決意を聞く 稲森議員

県議3期目当選 稲森稔尚議員(39)

見事トップ当選でした。
思ってもいなかった身に余る票を頂いた。感激している。

投票率が悪かったことについてどう思いますか?

投票率の悪い原因は、政党と組織の方向を向いた県議会が続いていて、市民の方を向いていないからだと思う。投票率が50㌫以下と言うのはまともでない。自分としてもショックだ。

投票率が低くなったにも関らず、前回以上に票を伸ばして勝利した要因はどこにあると思いますか?
定数削減が人口比例に基づいていない。自民党を一本化するための定数削減であった。定数削減でマスコミに注目され、伊賀地区の切り捨てをかえって市民に知らせることになり、怒りの声が市民に受け入れられた。選挙を通じて約15、000軒の家を回った。その内お目にかかることができたのは約8、000軒。渡会郡、多気郡、志摩市は人口4万~4万6千人で何れも議員定数2人。人口8万7千人の伊賀市も2人。自民党の生き残りのために一本化し、そのための定数削減は民主主義の危機であり、意識が怒りから悲壮感に変わった。コミュニケーションの中で、たまたま困っている問題を聞くこともある。家の前の道路が傷んでいる、引きこもり、後継者不足、産業廃棄物等々。その場で対応できるものは直ぐに対応し、そうでないものは政策に反映した。活動を続けるうちに対話が生きてきた。本当の草の根運動の効果が見えてきた。地域の人がボランティアでビラを配ってくれた。草の根無所属フォーラムの宮崎、森中、西田の伊賀3市議とは大逆転をスローガンに盛り上がれるまでになった。

取り組みたいテーマや問題はなんですか?
すさまじい人口減少とその影響。人材不足がいたるところで生じている。農業にも、工場、街づくりにも人材不足は深刻。公共交通の悪循環にもつながっている。これには、教育と人づくりに力を入れるしかない。こどもに等しく教育を保証することや、教職員の働き方を改革し、ブラックな面をなくす。社会人がリカレント(働きながら学び直す)し、ステップアップするのをサポートする、リタイアした人は生涯学習でまちづくりに参画する等々、教育と人づくりに力を入れることが伊賀を元気にすることに繋がる。

その他には?
大阪・関西万博のように県を挙げての既定路線については当然協力し役割を果たしていく。定数削減問題のように、伊賀市民にとって不利なものは堂々と主張し、価値を高める発言はどんどんしていきたい。

草の根運動いが代表は、熱い!常にポジティブ。会話の中で、厳しい環境に置かれた子どもの話しがあった。原点にヒューマンな思いが溢れている。若い政治家のパワーに大いに期待する。

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