三重県議会議員選挙名張選挙区 当選の2人に決意を聞く・中森議員
県議選6回目当選 中森博文議員(69)
選挙戦は如何でしたか。
投票率が低かった。前回は知事選と同時だったからとか、現職議員が1人だから絶対大丈夫、なんてありえないのだが。投票率は名張市だけの問題でなく、全国的な問題で、民主主義の根幹なので、特に若い人も含めて改善策を考えないといけない。
トップ当選が決まったとき、市と県のパイプ役として更なる活躍を、とおっしゃってましたが。
パイプ役の仕事はたくさんある。市長と県会議員の懇談会などで、部長から、市の事業内容、予算など話を聞くが、実際は市の予算だけで進むものは殆どない。たとえ市道であっても国の支援が要る。病院、学校、職員の給与なども勝手に決められない。国や県とのパイプ役が重要だ。
高規格道路整備を公約されていますが。
国道368号の4車線化は着々と進んでいる。財源に、防災・減災・国土強靭化対策を利用し、完成を目指す。同時に、「中和津道路」の三重県側165号線を重要物流道路として整備を進める。
大阪・関西万博については。
伊賀名張の観光産業にとって大事なイベントで、一過性でなく、先に続く観光産業・農業に繋げなければならない。万博の関西パビリオン内に三重県が出展することになった。西の玄関に伊賀・名張が存在することで、交流人口が増え、大きな経済効果を期待したい。
観光に来た人に名張の魅力を発信するのに住みやすさがある。空地、空家も手に入れやすさにつながるし、古民家もある。市の担当の時、美旗地域を美旗エコミュージアムとして整備したことがあり、古墳や田園をそのまま博物館とした。コア施設として市民センターを造ったが、あの建物は上から見ると前方後円墳の姿。菜の花畑やヒマワリ畑もこの考え方に寄っている。
名張が他をリードするスポーツにホッケーがあり、立派な競技場もある。そして最近ではe‐スポーツがある。これらは名張の魅力につながる。県との係りを広げ発展させたい。
北川さんが市長になってから、県議は自分1人となった。セレモニーなど重なると困ったが、これからは荊原さんと分担できるので、2人で名張を盛り上げていきたい。
リアルな現実と実績、未来への布石、ベテラン県議の充実した存在をしっかり感じた。