人々の命と財産を守る 名張市消防団入団式
名張市防災センター(鴻之台)で4月28日、令和6年度名張市消防団の入団式が行われた。入団式に臨んだのは、令和5年度途中入団者8人と同6年4月1日新規入団者5人の合わせて13人。代表して薦原分団の中島隆希さん(26)が「名張市民の生命財産をあらゆる災害から守るという崇高な使命のもと、一致団結して訓練を積み重ね、安全安心なまち名張となるよう全力で活動をすることを誓います」と誓いの言葉を述べた。
北川裕之名張市長は「これまで行政は災害時には、何とか3日間頑張って頂きたいと市民の皆さんに言ってきた。しかし能登半島地震では3日経っても1週間経っても孤立集落があり、支援が進まなかった。災害時の対応を全く考え直さないといけなくなった。改めて自助・共助の重要性を認識したが、間に立って公助が届くまで市民と一緒になって救援活動、支援活動を行うのは消防団の皆さん方。南海トラフ大地震が間違いなく来ると言われている。避難誘導、倒壊家屋からの救助、消火活動等、災害時の対応を平時にスキルを磨いて頂き、力を発揮して頂きたい」と訓示した。 中島さんは普段は会社員。消防団に入団したのは「父親が消防団員であったので、いずれはという気持ちがあった。能登半島に祖父の姉が住んでいて、消防団の人に助けられた話を聞き、自分も力になれればと思った」と入団の動機を話した。
令和6(2024)年4月1日現在、消防団の団員数は390人。昨年の4月1日は403人で、13人の減となった。名張市消防団によると、定員は条例で500人となっており、過去には定員を満たしていた時もあったが、全国の消防団と同じく、人口減少等で団員数の減少が続いている。18歳以上の名張市民なら高校生も受け入れているので、「自分の仕事を持ちながら、地域の人々の安心安全のため役に立ちたいと思う人々は入団を考えて」と呼び掛けている。お問い合わせ先は、名張市消防本部消防総務室(0595・63・1411)又は消防団事務局(63・5990)まで。