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仮想人物(ペルソナ)を作る

名張市ブランドイメージ創出ワークショップ 第3回
名張市のシティプロモーションを進める新たな取り組みの「名張市ブランドイメージ創出ワークショップ」の第3回目が8月2日開催された。この日は北川裕之名張市長はじめ、中村岳彦副市長、富田真由美、藤川美広の2人の市会議員も傍聴し、このワークショップが徐々に関心を深めていることが伺えた。
参加したのは市民や市職員、市民センター、名張新時代プロジェクトのメンバー40人。第1回目と同じA~Gの7組に分かれてグループワークを開始。第1回目は名張の魅力を10の視点「ひと・こと・もの・ところ・仕事・わざ・過去・みらい・くうき・かんよ」から出し合った。その時の様々なワードの貼られたワークシートを前に思い出しながら、この日「名張は、どのような人がどのような形で、幸せになれるまちなのか。また、どのような暮らしができるのか」を見出すきっかけになる仮想人物(ペルソナ)のストーリーをつくる過程へと進んだ。
アドバイザー(進行役)の東海大学・河井孝仁教授の指導のもと、各組はそれぞれ3人のペルソナ(仮想人物)を設定することになった。悩みを持ちながらもこれからの人生に希望・野望を持ち、地域の魅力とかかわりの中で悩みを解決し、それらを実現できるであろう人物像。3人のペルソナは、①名前(具体的に)②性別③年齢④仕事(名張市、伊和新聞社・記者など具体的に)⑤年収(共働きの場合2人合わせて、親の年金なども)⑥居住地(3人のうち1人又は2人は名張に住む。住んでいない人も何らかの形で名張にかかわること)⑦出身地(現住所は門真市でも、元は名張市など)⑧家族構成(パートナー、子どもの年齢、妻の母親と暮らしている、ペットの犬もOK)⑨趣味(仕事一筋もOK)⑩大事にしていること⑪悩み(解決できる悩みかどうか)⑫持っているのは、どのような希望・野望かをA4用紙1枚に、ペルソナ1人につき12項目を記入し似顔絵入りで整理する。
7グループはディスカッションに入り、全員で話しながらペルソナ像を絞っていくグループや、2~3人で1つのペルソナ像を形づくっていくグループなど、進め方はさまざま。ワークショップの参加者の殆どが、これから名張で人生を作っていく人々であり、ペルソナを考えるにあたり無意識に自身の人生観、パートナーや子どもの将来を重ねて考える場合もある。そう思うとこのワークショップの課題は見事に現実的な設定であると思った。
侃々諤々(かんかんがくがく)熱のこもった2時間半が過ぎ、21人のペルソナ像が出来上がった。どのグループも絵が上手で、仕上がりの完成度が高く、河井教授が「議論を尽くしてくれた事に感謝する。みんな拍手!」といって全員で拍手してこの日は終了した。
第4回は9月10日で今回のペルソナを重ね合わせ、希望を実現する物語を創り、さらに展開するという。

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