伊賀市 過去最高額469億円 継承と変革·伊賀の夜明け予算

伊賀市は2月18日、2025年度の当初予算案を発表した。一般会計の総額は469億260万円で、前年度当初比0・9㌫増で、04年市制施行後最大となった。稲森稔尚市長による初めての当初予算編成で、25日からの市議会に提出する。
稲森市長は取り組み方針を「継承と変革・伊賀の夜明け予算」と名付け「こどもが育つ。大人も育つ」、「持続可能なまちを未来へ」、「対話からはじまる参加と協働」の3つのテーマに分けて取り組んだ。
主な新規事業は次の通り。
▼子育て世帯の経済的負担軽減のため、対象を18歳まで引き上げ、子どもの医療費を助成する事業(7782万円)。
▼公立保育所で働く保育士の負担軽減のため保育用務員を配置する費用(2944万円)。
▼私立の保育園等に新規採用された保育士を対象に最大3年間で上限30万円の就労奨励金を助成する事業(300万円)。
▼平和の尊さを学ぶことを目的として市内中学生を広島へ派遣する事業と戦争遺跡を活用したフィールドワーク(100万円)。
▼市内中学3年生を対象にピロリ菌検査を実施する費用(264万円)。
▼不登校児童生徒がフリースクールを利用する費用として月額2万円を上限に支援する事業(240万円)。
▼4月以降、伊賀地域で唯一分娩を取り扱う医療機関に、機能を維持継続する為の補助金として(1095万円)。
▼若者・子育て世帯が伊賀市へ移住定住するための中古住宅取得や家賃の補助(1590万円)。
その他の主な新規・拡充事業は次の通り。
▽IGABITO育成事業補助金(350万円)。自らが地域の担い手となる意識を持つ人材(IGABITO)の育成のため、従来の市内3高校から6高校及び近大高専に拡充する。
▽妊婦支援給付金(4150万円)。妊婦1人当たり5万円。出生したこども1人5万円を支給する。
▽学校図書館司書読書活動支援事業(827万円)。読書活動推進のため学校図書館に、学校図書館司書3名を配置。
▽旧青山支所等跡地整備工事(1億848万円)。旧青山支所庁舎跡地に駐車区画とケヤキを活用した緑地整備。
▽体育施設改修工事(463万円)しらさぎ運動公園でのスポーツイベントやアーバンスポーツのため照明や可動型ベンチの設置。
補正予算案5・4億円
伊賀市は18日、5億4037万円の一般会計補正予算案を発表した。主な事業は▼伊賀鉄道維持管理経費〈鉄道施設・車両設備更新〉(7609万円)▼防災機材購入費〈ワンタッチパーテーション及び簡易ベッド購入費〉(4882万円)など。補正後の一般会計は512億6469万円になる。