伊賀市・名張市 市庁舎で非核関連パネル展
伊賀市と名張市の市庁舎で、非核関連のパネル展が開かれている。伊賀市人権政策課は「1945年8月6日に広島市へ、8月9日に長崎市へ原子爆弾が投下されました。この日は人類にとって決して忘れることのできない、忘れてはいけない日です。その年の8月15日に日本は無条件降伏し、以降の8月15日を戦争の誤りと惨禍を反省し、平和を誓うとして『戦没者を追悼し平和を祈念する日』とすることが閣議決定されました。今年で78回目の『終戦記念日』を迎えますが、平和の尊さを理解するには、戦争の事実を学ぶ必要があります。ぜひ、皆様にパネル展をご覧頂きたい」と言っている。伊賀市は本庁舎3階で「平和を求めて」展。1階市民スペースでは「原爆と人間展」を開いており、原爆被害の悲惨さが写真パネル30枚で展示している。写真をひとつひとつ丁寧に見ていた伊賀市在住の女性(57)は「ふと見始めたら、引きずり込まれた。やりきれない気持ちになるが、世界中の人々にこの写真を見てもらって、原爆の悲惨さと、戦争の虚しい気持ちを共有できれば戦争は起きないと思う」と話していた。
名張市の展示は1階ロビーで「非核平和パネル展」。規模は小さいが、名張市が昭和36年に発した「非核平和都市宣言」を正面に掲げ、今も続く広島や長崎の遺族探しの名簿や、ビキニ環礁で被爆した第5福竜丸の久保山愛吉さんの葬儀の模様なども展示している。21・22日は、広島市立基町高校美術部の生徒が被爆者から直接聞き取って描いた絵(複製)を追加で展示する。
伊賀市3階の展示は30日迄。1階市民スペースの展示は15日迄。名張市1階ロビーの展示は22日迄となっている。