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伊賀市議会6月議会 バーチャル美術館で芸術作品鑑賞

令和4年度第3回伊賀市議会6月定例会開会に先立って5月30日、岡本栄伊賀市長が会見を行った。
それによると、会期は今月6日に開会、27日までの21日間。一般質問は13・14・15・16日(予定)、常任委員会(総務・教育民生・産業建設)は17・20日、予算常任委員会は21日に開催。今議会には、一般会計補正予算案2件、条例改正案等が7件、専決処分承認が2件上程・審議され、最終日の27日に採決される予定である。
補正予算第2号で9、210万円の増額であるが、これは国の「子育て生活支援特別給付金」として、低所得の子育て世帯に対して児童1人当たり一律5万円支給するものである。補正予算第3号では、3億2、405万円の増額である。その主な内容として、コロナワクチン接種事業に2億1、900万円、プレミアム付商品券事業に1億7、247万円、文化振興費として仮想(バーチャル)美術館構想のための委託料等に3、339万円などとなっている。
仮想(バーチャル)美術館構想は、市出身の画家元永定正氏や書家榊莫山氏ら市ゆかりの作家から寄贈された芸術作品を、インターネット上で展示鑑賞するもので、市民をはじめ広く世界中の人々にも伊賀市の文化芸術作品を知ってもらうことができる。
現在、市が所有する作品は、絵画約110、書約20、陶器類等約30の計160点で、これらをデジタル画像にし、旧上野市庁舎(上野丸之内)などを仮想美術館に見立て、庁舎内部の部屋の画像と合成し、インターネット上の庁舎内でデジタル作品が鑑賞できる「旧市庁舎バーチャル美術館」を構築する。岡本市長は「以前から考えていたことであるが、コロナ禍でも人と接しないで、鑑賞ができる。常設展と特別展などを設け、定期的に作品の展示替えもしていく。伊賀市の芸術作品を市民はもちろん、世界中の人に見てもらいたい」と語った。伊賀市では、既に古文書や仏像など歴史的資料や文化財などは、インターネットを活用して「デジタルミュージアム秘蔵の国 伊賀」で公開しているが、今回は芸術分野のインターネット活用で、来年早々の開館をめざす。
また、引き続き行われた、近森正利市議会議長の会見では、定例会の様子は、コロナ感染拡大防止の観点から行政チャンネル(ケーブルテレビ)で視聴いただくよう、議会傍聴自粛に理解と協力を求めた。なお、一般質問については、特に制限を行わないで、従来通り答弁を含め1人45分以内とすると話した。

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