伊賀市 にぎわい忍者回廊 動き出す
伊賀市の旧上野市庁舎(上野丸之内)を図書館やホテルなどに改修し、成瀬平馬邸跡に忍者体験施設を整備する「にぎわい忍者回廊」整備事業について9月30日、伊賀市議会は事業契約議案を賛成16反対5の賛成多数で可決した。
市は、同事業を実施する特定目的会社「株式会社伊賀市にぎわいパートナーズ(本社 伊賀市緑ヶ丘南町)」と8月に仮契約を交わし、今議会に事業契約案を提出していた。契約期間は20年、契約金額は約64億2千万円。運営は官民で行うPFI方式。
旧庁舎は平成31(2019)年1月、現伊賀市役所(伊賀市四十九町)に移転後、「空き家」状態になっていたが、令和7(2025)年大阪・関西万博を見据え、ホテルやカフェなどがオープンし、図書館はその後となる予定。また、忍者体験施設については、万博開催前に開業予定。岡本栄伊賀市長は、議会開会前には「この機会を逃すとできない」と発言していたが、議案が可決され、閉会後は「いよいよ始まる」と感想を述べた。