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伊賀市 アーバンスポーツパーク 期間延長で来年3月末迄

伊賀市は、市営「しらさぎ運動公園」(下友生)駐車場の一部に設置したスケートボードやローラースケート(インラインスケート)などのアーバンスポーツ専用練習場「IGA URBAN SPORTS PARK」の実証実験を、9月1日までの予定から来年3月31日まで延長すると発表した。「パリオリンピックのスケートボードが開催された7月下旬以降利用者が増加したこと、知名度の向上により若年層を中心にさらに競技人口が伸びる可能性があり、常設化も検討したい」と話している。
公園の第2駐車場の一部を囲った約600平方㍍には、手すりを模したスケートボードレールや、坂道を模したバンク、初心者がジャンプを練習するマニュアル台など6種類のセクション(練習用構造物)が配置してある。セクションに合わせて一部練習場を広げた部分もある。開設時間は午前9時~午後6時30分で、利用にあたっては予約も申し込みも不要。
アンケートや会場利用者への聞き取りなどによると、6か月間の利用者は延べ761人。小・中・高校生が3割、20~30代が2割、40代以上が5割だった。「大人も子供も楽しくできるスポーツなので、ぜひ施設を作って欲しい」「教室や体験会を開催しては」と施設整備に肯定的な意見があると同時に、現状の施設では「エリアが狭く、セクションの間隔が狭いので、助走路・滑走路が短い」「夏の炎天下では、暑くて続けられない」「屋根付きの休憩スペースが欲しい」「照明設備がない」など施設整備を望む意見もあった。
市では意見を整理し▽利用者のレベルにより、セクションの配置、要求する広さのニーズが異なる。▽夏季の利用など休憩スペースが必要。▽家族で来場する利用者には保護者が見守れるスペースと、子供たちが安心してプレーできるスペースの確保▽照明設備の設置や利用時間の延長が必要、などを課題にまとめた。市では実証実験を半年延長し照明設備の設置や、10月中にはアーバンスポーツ教室の開催を検討している。
9月初めの日曜日の午後、当施設を30代3人、20歳2人の5人が同時に利用していた。30代の3人は、ほぼ毎週土日に練習に来ているという。スペースとセクションの関係や、夏の休憩スペースを切望など、ほぼアンケートにある要望を話していた。練習を初めて6か月という20代の2人は「ここにきたのは今日が初めて。これだけの広い場所があって、セクションが色々あるのが有難い」と話したが、レベルによりニーズに差があるのを実感した。
市スポーツ振興課の担当者は「仮の施設なので本格的なものを目指してとも思うが、実証実験の精査をもとに前向きに考えていきたい」と話していた。

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