伊賀市 岡波総合病院 移転新築竣工式
伊賀市上之庄に移転新築中の社会医療法人畿内会岡波総合病院の竣工式と内覧会が11月24日開催され、式典には岡本栄伊賀市長、北川裕之名張市長も列席した。外来診療は来年1月4日から開始される。
現在の岡波総合病院(上野桑町)が老朽化し、今年2月の同病院創立100周年を記念して新築移転を計画、建築着工は2021年1月で今年の9月に完成した。敷地面積8万1千400平方㍍、病院・老健棟は免震構造の鉄筋コンクリート9階建て延面積3万3千810平方㍍、現在の約2倍の規模。駐車台数約350台。敷地は元伊賀市立成和中学校の土地と病院側が購入した土地で構成されており、元中学校の土地は50年間の無償貸与となっている。総事業費は校舎の解体費用も含め、約200億円。
病床数は335床で現在と変わらず、5~7階は一般病棟と地域包括ケア病棟275床。4階の回復リハビリ病棟50床はリハビリステーションと同フロアにあり、眺めの良い屋上庭園がある。3階は明るく開放的な集中治療室10床と6室の手術室があり、1階の救急外来とエレベーターで直接繋がっている。また、8階には「介護福祉老人施設おかなみ」が入り、居室100床は隣接する「デイケア棟」と直接繋がる。
常勤医44人と看護師174人は、現在と同じ。猪木達理事長は「現在の病院が導線では大変苦労したので、設計では随分考えてもらった」と新病院の使いやすさに触れ「患者さんがかかりたいときにかかれる病院が、地域医療に役立つと考えている。大学病院のように全方位ではないが、できる範囲で努力したいので、医師も看護師も働きたい人はどんどん来てもらいたい」と述べ、「現在、伊賀・名張市と岡波の3病院で夜間、休日の救急輪番制を敷いているが、できる範囲で岡波の担当日を増やし、将来365日24時間の救急体制を目標にしたい」と意欲を語っていた。
新病院は国道368号線上之庄南交差点から西に約1㌔。名阪国道上野、大内インターからも近く交通の利便性が良くなった。