保育士・幼稚園教諭 就職フェア開催

名張市防災センター（鴻之台）で5月18日、令和６年度なばり保育士・幼稚園教諭就職フェアが開催された。「現役スタッフから聞く！保育園・幼稚園のおしごと」がテーマで、不足している保育士・幼稚園教諭の募集に同市として一助となるべく２０１５年から開催されている。参加する幼稚園・保育所のブースがぐるりと並んで来訪者を迎え、来年度の新卒者や再就職を希望する来訪者たちは、園の教諭らと笑顔を交えながら熱心に語り合っていた。この日は就職先を決めない取り決めになっていて、来訪者は１人で数件のブースを回り情報を得ていた。
福祉子ども部保育・家庭担当部長の谷本佳司さんは「人材確保については、それぞれの園が日常活動されているが、この様に公の中で自由に話ができる場は、求人・求職の両方の要望で始まった催し。お互いに顔を見ながら打ち解けた雰囲気で話をするなど、メリットのある出会いになることを願っている」と話した。この日はリクルート姿の短大生や、再就職の情報を求めて子連れの主婦らが訪れていた。 　２０２３年に夫の仕事の都合で、大阪から名張市鴻之台に引っ越してきた主婦Ｎさん（38）は「大阪では保育士をしていた。３歳８か月になる子どもがおり保育料が要るので、来年から保育士として働きたい」と笑いながら言い「市のＨＰでこの催しを知った。このような機会は有難い。２～３か所話を聞いてみるつもり」と話していた。
２歳と４歳の２人の女児と来た蔵持町に住む主婦Ｆさん（33）は「保育士に興味があり勉強し、昨年資格を取った。具体的にどんな仕事か聞きたくてやって来た。メリットある話ばかり聞いて、デメリットがないのが不思議。数社の話を聞いて、来年からでも働きたい」と働く意欲満々で話してくれた。
大２回生リクルートスーツの野上怜愛さん（20）は「小学校の時から幼稚園の先生になりたかった。子どもが大好きで目標にしているこども園の話を聞いたが、他の園の話も聞いてみたら何処も良い印象だった。この催しは市のＨＰで知り、憧れていた仕事に近づいてきた気がする」と嬉しそうに話した。
参加者の中にリクルート姿が少ないように感じたが、市の担当者によると「最近は企業と学生のコミュニケーションがＳＮＳで行われ、出願はもちろん面接もズームで行われる。この催しのように働いている保育士さんの生の声が聞けるのも大きなメリットと思うが、時代に合わせた方法も調査しなければ」と方策について考える意見もあった。
名張市主催、ハローワーク後援で参加したのは、名張市の公立保育所を始め、社会福祉法人こもはら福祉会、弘仁会、名張育成会、名張厚生協会、学校法人廣瀬学園、藤森学園など９法人で、傘下の保育園、幼稚園、こども園、養護学園など15園であった。