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北川市長と意見交換・地域づくり代表者会議

名張市では、10年先を見据えた「活力と魅力あふれるまちづくり」をめざして、新「総合計画」の作成が進められている。市内の高校生や若手農業従事者、商工会議所青年部、高校や団体などに北川裕之名張市長が出向き、10回にも及ぶ意見交換会を持ち、彼らの思いや願いを聞いている。9月30日にはその一つとして、名張市民の生活基盤となる地域づくりの代表者会(青蓮寺百合が丘まちづくり協議会・時枝民生会長)との意見交換が行われた。
名張市地域づくり代表者会議は、市内15地域のまちづくり協議会の代表が集まり、年4~5回ほど会議を持ち、互いの地域での課題等について情報交換を行っている。第3回となる今回は、各地域の取り組みなどの発表の後、北川市長と意見交換を行った。冒頭市長から、「亀井市政の成果として、名張版ネウボラに代表される共生社会の実現と住民による地域づくり組織の形成は他の地域にない名張の強みである。これをいかに発展させていくかが市長の責務である。これからの課題としては、人口減少、とりわけ若者の流失である。雇用や産業基盤の構築などの課題があるが、特に対策として観光産業の振興を図っていくことを考えている。もう一つは、若者の参画である。三重大と連携して、学生や若者が地域づくりに参画していく取り組み、地域と手を携えて一緒にやって行くことなどを総合計画に盛り込んでいきたい」の挨拶があった。
次いで、15地域の代表から各地域が抱える課題や要望が発表された。高齢者の車の免許返納が増えているなかで、コミュニティバスの運行等交通機関の確保、増加し続ける空き家・空き地の問題、桔梗が丘駅前の再開発等々の差し迫った課題に対して、北川市長は「地域おこし協力隊を1人増員し4人体制にした。今後も色々と意見を聞かせていただき、新しい名張のまちづくりに力を貸してほしい」と述べた。また、「自主自立をめざしている」「若者が企画・参加する取り組みを行う」などの地域での活動についての意見も出された。更に、若者の定着の観点から、高校生の通学費の補助金支給といった意見も出され、北川市長からは「よく聞かせていただいている要望である。検討していきたい」等の発言があった。
新「総合計画」の作成にあたっては、審議会を設けて、現在までに4回会議を行っている。市長との意見交換会や市民から募集した意見(約150件)などをもとに、審議会で検討。その後数回の会議でまとめたものを公開し、市民からの意見(パブリックコメント)を募集し、原案を作成。北川市長の考えや思い願いなどを勘案し、10年先の名張市のあるべき姿として「基本構想」とその具体的な施策を記した「前期基本計画」(令和5~8年度)が新「総合計画」としてでき上がる予定。3月の市議会での承認を得、来年4月からスタートし、それに基づいた施策がなされていくことになる。

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