名張市　一般会計１１億１１２３万円の増額

９月３日から名張市定例会
名張市は8月27日、11億１１２３万５０００円増額する一般会計補正予算案を発表した。９月３日開会の９月定例会に提出する。
投資的経費（ハード事業）では、子ども発達支援センター改修事業及び教育センター改修事業（子どもセンター雨漏り改修費を追加）４５４万円、一般市道整備事業（大雨により被災した市道復旧経費を増額）１０００万円など、一般経常経費（ソフト事業）等では、物価高騰対応重点支援給付金給付事業（令和６年度定額減税に伴う調整給付金等を増額）３億７８００万円、観光振興対策費（地域おこし協力隊募集支援業務委託費を増額）１７４万７０００円などを計上。
地域おこし協力隊募集支援事業では、三重県全体の同協力隊の定住率向上に向けてＯＢらで今年４月に設立された一般社団法人三重県地域おこし協力隊サポートデスクに新規募集の業務を委託し、令和７年度には観光系の隊員２、３人を委嘱する予定。
ほかに江戸川乱歩生誕１３０周年記念事業に９万１０００円を計上。市制施行70周年もあわせて記念し、11月30日、市総合福祉センターふれあいと旧細川邸やなせ宿などを会場に、講演会、まちなか散策、読書会など乱歩の世界にひたることができるイベントを開催する。
令和５年度決算にもとづく予算措置では、決算剰余金３億８２５０万７０００円を財政調整基金元金積立金や国民健康保険財政調整基金元金積立金などに積み立てる。国県費等の返還は３億９７２万１０００円で、保健衛生総務費（新型コロナウイルスワクチン接種事業等）１億４５０７万２０００円など。
一般会計歳入では、令和５年度決算にもとづく繰越金２億２４３６万５０００円を追加するが、６年度普通交付税の算定結果に伴う２億７９２９万円の減額がある。
一般議案では、市が７月に取得し、近畿大学工業高等専門学校に有償貸与している学生寮の土地と建物の同校への無償譲渡を審議。通学困難な学生の安定的な住居確保と、人口減少下で高等教育機関を市に定着させるための環境整備を図ることが目的としている。
市議会９月定例会の会期は３日から27日までの25日間。９〜11日が一般質問、12日が補正予算審議、13日が決算審議、17・18日が決算特別委員会、19・20日と24日が常任委員会、27日が本会議（採決）となっている。提出議案は条例議案４件、一般議案２件、補正予算７件、決算認定10件、合計23件。