名張市議会自主解散
第402回名張市議会定例会は最終日の3月10日、令和4年度一般会計予算や令和3年度補正予算などを可決成立させた後、福田博行議会運営委員会委員長らが提出した「市議会自主解散」議案を全会一致により可決した。
市長·市議会同日選挙に
名張市議会史上、初めてとなる「自主解散」が全会一致で成立した。三重県内においても初めてとなる。これにより、すでに決定している4月10日告示、17日投開票の第18回名張市長選挙と同日に、長年の懸案であった名張市議会議員選挙も実施されることになる。自主解散の議案が可決成立した後、18人の議員から拍手が起こった。議会閉会後は、1か月先の選挙を見据え、互いの健闘をたたえ合いながら議場を後にした。
「自主解散」議案が成立したのを受けて、永岡禎元議長は「前回は十分な議論する時間がない中での自主解散案提出であったので反対した。しかし、あれから多くの議論を尽くし、各議員の理解を得ることができたので、今日の全会一致での決議になったと思う。同日選挙は市民の関心も高くなり、投票率の向上が期待できる。また、利便性向上や経費削減にもなると思う。他の市町村議会での前例となるのでは…。議員や関係者に心から感謝する」と述べた。また、4年前に「自主解散」議案を提出した福田博行元議員は「よかった」と笑顔を見せていた。