名張市 補正予算 308億5262万円
8月26日北川裕之名張市長は、今月2日開会の第405回名張市議会9月定例会に、補正予算7件、決算認定10件、条例改正1件、一般議案1件の計19件を提出すると発表した。
それによると、補正予算では、一般会計で、14億1、294万円を追加し、予算総額を前年度比18億1、827万4千円増(前年度比6・26㌫増)の308億5、262万9千円とする。内訳は、洋式化のための小中学校トイレ改修費として1、066万円、庁舎整備改修事業として、障害者用の職員駐車場増設に647万3千円、子ども空調設備改修に係る設計業務委託料として62万3千円など、ハード事業経費で3、151万5千円。企業や団体等に出張して行うマイナンバーカード申請サポート業務の委託料として563万円、3歳児健診の視覚検査において使用する屈折検査器等の購入費、一般会計をはじめ各会計の前年度決算余剰金の基金への積立金6億9、505万2千円など、ソフト事業経費として13億8、142万5千円などを計上。
また、令和3年度一般会計決算では、歳入総額337億332万9千円、歳出総額324億4、633万6千円で、差引12億5、699万円。このうち繰越事業に係る一般財源458万6千円を除いた実質収支は12億5、240万7千円の黒字となった。特別会計の決算においても、一般会計同様実質収支はすべて黒字となった。
一方、病院事業については、コロナ患者対応で時間外勤務手当や特殊業務手当が増加したことや材料費でPCR検査の試薬品費が増額になったことなどから、医業費用が2億4、780万3千円増加したが、患者一人当たりの診療収入が増加、医業収入が2億5、609万4千円増加したため、前年度と比較して829万1千円改善した。また、市立病院の患者数は、入院患者数が、前年度より1、423人減少して延べ48、471人、外来患者数は6、731人増加して74、132人となった。なお、医療収支に看護学校の収支を含めた病院事業の経常収支は、前年度に引き続き、コロナ感染症対応に対する国県補助を受けたほか、一般会計負担金が増加したことなどから、6億5、574万5千円の経常利益となった。
記者からの質問に対して北川市長は、「要望の多い学校のトイレの洋式化については、当初令和8年度までにとしていたが、2年前倒しにして、令和6年度末に全ての学校校舎のトイレは洋式にする。また、伊賀市の岡波総合病院(猪木達理事長・院長)が来年1月移転・開業予定であるが、上野総合市民病院も含め、猪木理事長や岡本栄伊賀市長とも、伊賀名張の医療体制について話し合いを進めて行きたい。文化面や観光面においてもより一層の振興を図っていきたい」と応えた。