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国際ロータリー第2630地区 名張で地区大会

国際ロータリー第2630地区(三重・岐阜県内の74クラブで構成、8月末の会員数3115人)の2024-2025年度地区大会が10月5日、6日に行われた。テーマは「地域にインパクトを」で、5日はロータリークラブを市民に知ってもらうためのイベントが行われ、アトラクションや基調・特別・記念講演が行われた。翌日6日は、ロータリー会員を中心とする「地区大会」が行われた。ホストクラブは名張RC、コ・ホストクラブは名張中央RC、上野RC、上野東RCが務めた。
狂言と連吟でオープニング·デヴィ夫人の講演も
初日の5日はadsホールで講演を主体にしたプログラムがにぎわった。
オープニングアトラクションは、名張子ども狂言の会を指導する大蔵流狂言師の茂山七五三さんと長男の宗彦さんが狂言「鬼瓦」を上演。つづいて同会の子どもたち9人が連吟「泰山府君」を披露して拍手を集めた。
開会セレモニーのあと、17・18年度ガバナーを務めた田中久夫さん(高崎ロータリークラブ)が地区リーダー養成セミナーとして「ロータリークラブに入ろう!」の特別講演。つづいてインドネシア元大統領夫人で文化人として国際的に活動し、テレビ出演でも知られるデヴィ夫人が「人道支援と人生のモチベーション」と題して記念講演を行った。一般入場も受け付け、ユーモアを交えた語りが聴衆を楽しませた。
2日目 野村忠宏氏講演など
大会2日目の6日は会場をマツヤマSSKアリーナ(夏見)に移し、三重・岐阜の会員を中心に「地区大会」が行われた。
この日の参加は17地区1359人に及び、一見勝之三重県知事や北川裕之名張市長も参加した。亀井喜久雄ガバナーは「RCの会員数が1996年120万人をピークに伸び悩んでいる。RC活動は認知されているのか。社会奉仕も地域のニーズを拾い上げ適切な方法を」など厳しい認識を述べ会員数の増強を訴えた。またビデオメッセージ等で国際ロータリーの目標「ポリオ根絶」「平和構築」などが語られた。その後多くの表彰式が続いた。
記念講演は柔道家・野村忠宏氏による「折れない心」。柔道でオリンピック3連覇、その後もチャレンジし続けるが、怪我等で引退。柔道を愛し、柔道に愛された競技者野村忠宏氏の、競技で成長する心の動きが話された。「柔道一家に育ち、強くなろうと練習を続けたが、中学で32㌔、高校で45㌔の体重。小さな身体がコンプレックスだった。しかし絶え間ない努力のおかげで、身体ができてきた。良い指導者に恵まれ、何のため?誰のため?と明確な目的意識を持つことができ、精神的にも大きく変わった。小さな体で、天理大学2年で全日本優勝、4年でオリンピックチャンピオンに誰が想像できただろう。その後、2年間のアメリカ生活で環境を変え、自分自身を見つめ直した。復帰の試合で惨敗したが、アテネ五輪まで1年5か月。自分しかできないことは何だろうと考え、柔道の現場に戻ることを決めた。プライドを捨て、目標を鮮明にして、自分の信念を貫いた」と語り、最後に「社会貢献のためにも、時代の変化に対応するためにも、健康第一」と聴衆を励まして話を終えた。
午後は名張出身で伊賀市観光大使の椿りょうさんも出演の「OSK日本歌劇団」のアトラクションがあり、大抽選会を経て盛況のうちに閉会した。

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