地域づくり代表と市議の懇談会開催
名張市では毎年1回、15地区の地域づくり組織代表と市議会議員との懇談会が開かれている。今年は、10月27日に名張市防災センターで、全ての代表と議員が出席し、「地域づくりと市議会議員の今後の関係づくり」をテーマにして、4グループに分かれて話し合いが行われた。
懇談の要旨は次の通り。
市議会では、11月に「議会報告会」を各地域で実施の予定であり、名張市全体に関わることや市議会での質疑の様子についてはその時に話題としていくことにしている。そんな中、人口減少や高齢化については、各地域で大きな課題となっている。地域づくり代表からは、誇りのもてる地域にしていくことが大切であり、そうした取り組みを行っていきたい。企業には高齢化時代にあった雇用等を考えてほしい。高齢者と関係して、交通事故やコミュニティバスなど移動の問題、後継者育成の問題などもある。今後、こうした問題については社会全体で考えていかなければならない。
また、空き家については各地域で大きな問題となっている。議会の所管委員会で現状について住民の思いを聞いてもらうことも必要である。産業廃棄物の問題などは、議員からアドバイスをもらいながら、議員と地域がいっしょになって、国や県の働きかけていくことが大切である。
地域づくりと議員とは本来役割が違う。昔のように個人的に困ったことの解決を議員に求める時代ではない。むしろそういったことの相談に乗るのが今の地域づくりの役割になってきている。名張市全体の問題については、地域づくりが土台となる部分は、地域づくりがやるが、それを受けて議会と市が取り組んでいく。地域づくりと議員は、情報共有し力をあわせてやっていく。まさに車の両輪である。そのために、議会の広報誌などは各地域に置くことにより相互理解が深まる。また、地域づくりではHPなどSNSを活用し、情報発信していくことが求められる。