培った経験と誇りを胸に 近大高専卒業式

近畿大学工業高等専門学校(名張市春日丘)で3月15日、卒業・修了証書授与式が行われ、5年制の総合システム工学科137人に卒業証書、更に2年学ぶ専攻科10人に修了証書が授与され、147人が夢と希望を胸に懐かしい学び舎を翔び立った。
齊藤公博校長は式辞で「皆さんは、人生で一番成長を感じられる5年間、AIや自動機器が発展する激動の時代、まさに青春を本校で過ごしました。実学教育を受けた皆さんは、これから胸を張って社会に旅立って頂きたい」と励ました。
川裕之名張市長は「皆さんに覚えておいて欲しい言葉があります。それは『なんとかなるなる。なばりです。』市民が皆で投票して決めたブランドロゴ。皆さんの中にも投票された方が居られるでしょう。名張の魅力は人と人のつながりが強くて温かい、不安や悩みがあっても周りの人が助けてくれる。これからの人生は順風満帆ばかりとは限らない。そんな時、この言葉を思い出してください。名張市と市民が皆さんを見守り続ける誓いの言葉でもあります。卒業しても名張を思い出し、名張を訪れてください」とはなむけの言葉を送った。
稲森稔尚伊賀市長は「皆さんには無限の可能性が広がっています。挑戦を恐れず前向きに取り組んで頂きたい。これからは柔軟な考え方やそれぞれの個性・多様性を受け入れる力が求められます。異なる意見を大切にして、他者との対話を大切にし、一緒になってより良い社会を築いていって欲しいです。皆さんに大いに期待します」とエールを送った。
業生・修了生を代表して、電気電子コースの園山大介さんが「この学校では専門的な技術や知識だけで無く、問題解決力や創造力、人と協力する大切さを学びました。これらの学びは社会に出た後も私たちを支え、新たな挑戦へと導いてくれます。高専で培った経験と誇りを胸に常に学び続け、技術者として社会の一員として成長し続けることを誓います」と謝辞を述べた。