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字幕表示で会話を分かりやすく 名張市障害福祉室窓口

名張市障害福祉室ではこれまで、聴覚障害の人にはマスクを外して口の動きを分かりやすく、筆談も加え、日本語の不自由な外国人には、単語を選んで正確な伝達を心がけるなどで対応してきた。さらにコミュニケーションを円滑に行うため12月4日から、障害福祉窓口に字幕表示システム(Cotopat)を導入した。
機器の特長は▽音声をリアルタイムで認識し、文字・図解・動画をスクリーン等に双方向で表示▽表示面の大きさは横30センチ、高さ18センチ半透明のシートで、来庁者、職員双方が相手の表情を見ながら会話が出来る▽日本語を外国語に表示するのは134言語に、外国語を日本語に表示するのは73言語に対応▽会話の記録と動画はスマホで保存でき、AIで要約文も表示できる。
この日は①聴覚障害の人が手話通訳の依頼に来た②英語を話す人が思いやり駐車場の申請に来た③耳の悪い人が、聴覚障害者手帳の確認に来た④中国語を話す人が障害者手帳の申請に来た、の4つのパターンで試行。思いやり駐車場の申請に来た英語を話す人の役をした市職員のザビエルさんは「反応が良く、文字も見やすく、すいすいコミュニケーションが出来た」と円滑な多言語コミュニケーションが出来ることを確認していた。
Cotopatは京セラドキュメントソリューソンズ株式会社が開発した機器で、CotopatⓇScreenが商品名。現在まで京都市役所、京都全区役所、運転免許センター、近鉄奈良駅などが導入しているが、三重県は名張市が初めて。1式65万円だが2分の1は国の補助という。担当者によると「市役所内では、ポケトークなどを使っているが、福祉子ども部だけでなく、必要なら他の部署でも使えるように移動可能としている」という。

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