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市内全小・中校に絵本を寄贈 名張ライオンズクラブ

名張ライオンズクラブ(若松大介会長)は3月25日、名張市内の全小・中学校に2種類の絵本を寄贈。北川裕之名張市長が受け取り感謝状を手渡した。
絵本は「ぼくが髪を伸ばすわけ」と「わたしが夢をかなえたわけ」の2種類で、いずれも文・うしだなみこ、絵・やまぐちとおるの作品。名張市立の全小・中学校19校に各3冊ずつ2種類、計114冊が贈られた。
主人公は1冊目が、ヘアドネーションのため髪を伸ばし続けている「ぼく」こと5年生のこうたくん。もう1冊は、病気の治療のため髪が無くなっているが、美容師になりたい夢を持っている「わたし」こと6年生のみさきちゃん。2人は病院で一緒だったことがあり、それぞれの歩みが描かれている。1冊ずつでも物語になっているが、2冊で1つの物語でもある。
北川市長は「絵本を通して、他者を思いやる心を子供たちが育んでくれる。大切な絵本を頂いた。今後とも教育行政にお力添えを」と謝辞を述べ、西山嘉一教育長は「ヘアドネーションを通して、他者を思いやる心の大切さ、思いやる心を行動に移すことの大切さ、そのことで成長していく子どもの姿が描かれている。子どもたちが感動を受けて心豊かになると思うと実にありがたい」と感謝の思いを語った。若松会長は「ヘアドネーション活動は元々ライオンズクラブにあった。それと子どもたちの他者を思いやり成長する物語がフィットした。絵本が有効に活用され教育に役立てれば嬉しい」と寄贈の経緯を述べた。
寄贈を受けた絵本は、4月の新年度になってから各校に配布される。

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