文部科学大臣表彰 錦生赤目小学校

名張市立錦生赤目小学校(児童数154人)が同校学校運営協議会等と進めているコミュニティスクールの取り組みが、文部科学大臣表彰を受け3月17日、関係者が北川裕之名張市長を訪問し受賞を報告した。訪問したのは林辰久校長(60)、同小の学校運営協議会の藤村純子会長(77・赤目地区)、中山文利副会長(76・錦生地区)。
同校は2014年に、錦生小と赤目小が合併して誕生。2018年にコミュニティスクールとなり、錦生、赤目両地域が、地域の垣根を越えて取り組みを重ねてきた。50人を越えるボランティアが登下校の指導、スクールバスの添乗、挨拶運動、学習支援、本の読み聞かせ、学校の環境整備等を行い、児童の学校生活に無くてはならない存在になっている。児童の主体性を育もうと、児童会、町おこし協議会を中心に子どもスタッフを募集し、児童自ら学校を運営する地域協議も増えている。赤目夏祭りには、児童が企画し校内農園で育てた野菜を販売し、射的コーナーを設けて運営する等、主体的に活動する児童の育成が進んでいる。
表敬訪問では林校長が「実に多くの方々に支えて頂いている。市民と共にある学校、学校を核とした地域作りを更に発展させて参りたい」と話し、藤村会長は「1つの学校に、まちづくり協議会が2つある難しさの中で、子ども達は地域の垣根を難なく越えてくれた。子ども達の元気と成長を見るのが楽しみ」と述べた。北川市長は「学校統合の難しい取り組みを進める中で、悩みながらも今日まで努力を重ねていただいた。子ども達が主体的に係わって、生き生きと活動している姿が何よりの成果」と評価した。林校長が「校歌に『2つの流れが1つになって、もっともっともっと大きな力が生まれるよ』という歌詞がある。2つあるからこそ出来ることがある。これからが楽しみ」と話していた。