日本遺産選定、島ヶ原ぐるり号など発表 令和5年8月伊賀市定例記者会見
岡本栄伊賀市長は8月1日の定例記者会見で、伊賀・甲賀が「日本遺産を通じた地域活性化に向けた重点支援地域へ」に選定されたと発表した。文化庁から令和5年度の日本遺産の総括評価・継続審査の結果が公表され、伊賀市と滋賀県甲賀市の『忍びの里 伊賀・甲賀―リアル忍者を求めてー』が「重点支援地域」に選定。
重点支援地域に指定されたメリットは、今後3年間の取組計画に対する事業費の補助率かさ上げ。文化庁から専門家派遣による伴走支援。文化庁発行の機関誌・雑誌への優先的記事掲載。日本観光振興協会が主催する講演会やイベントへの登壇などで、日本遺産を活用した地域の活性化、観光振興の後押しに繋がる。
次に「伊賀市文化財保存活用地域計画」が文化庁長官から認定されたと報告した。伊賀の歴史文化の特徴(伊賀らしさ)を保存・継承するとともに活用し、魅力ある地域づくり、まちづくりの実現に寄与するため令和3年度から2年をかけて作成した「伊賀市文化財保存活用地域計画」が文化庁長官の認定を受けた。この計画に基づき、伊賀市の多数の文化財を保存・継承していくため、調査・研究、保存管理事業を推進するとともに、地域・文化財所有者・関係団体と連携して文化財の活用や発信を図る。
次にデマンドバス「島ヶ原ぐるり号」実証運行の開始を発表した。市内のバスの利用者は減少し、決まった時間にきまったルートを走る、定時定路線型で効率的でない運行が続いているため、島ヶ原地区をモデルに選定し、デマンド型(予約式)を含め、誰もが日々の暮らしに気軽に使うことができ、地域のニーズに合った将来まで持続可能な外出手段を提供する目的で、デマンド型のバス「島ヶ原ぐるり号」の実証運行を、28日から開始すると発表した。
次に「こども医療費の窓口負担の無料化」を発表。令和5年9月診療分から、15歳に到達した年度末までの子どもについて、保護者の所得制限をなくすとともに、三重県内の医療機関などを受診した際に、窓口での支払が無料になるというもの。発足は9月1日から、0歳~15歳に到達した年度末までの子ども8594人が対象となる。
続いて「伊賀市非核平和推進中学生広島派遣事業」の実施を発表した。次世代を担う中学生を広島に派遣し、平和記念式典への参列や被爆体験講話の聴きとり等を通じて、原子爆弾や戦争について考え、平和の尊さを学ぶもの。市内中学校から10人(各校1人)、派遣期間今月5~6日の1泊2日、報告会を26日に行う予定。
らに「第40回上野薪能」の実施を発表。日時は9月30日午後6時開演。場所は上野城本丸広場特設会場。定員300人。チケット販売は6日から。内容は喜多流能「枕慈童」、和泉流狂言「口真似」、こども能楽教室参加者当仕舞(数番)。主催は、上野城薪能実施委員会(委員長岡本市長)。
最後に「第19回伊賀市民スポーツフェスティバル」と「2023忍者の里伊賀上野シティマラソン」の参加者募集を発表。「伊賀市民スポーツフェスティバル」は、10月15日レクリエーション大会と11月12日競技大会。主催は伊賀市民スポーツフェスティバル実行委員会。また「忍者の里伊賀上野シティマラソン」は11月26日で、内容はハーフマラソン、クォーターマラソン、5㌔、ジョギング。開催要項等はホームページ参照。主催は伊賀上野シティマラソン実行委員会。
最後に事務局より8月の主な行事予定発表された。人権啓発パネル展の開催で、場所は伊賀市本庁舎「平和を求めて」と「原爆と人間展」。寺田市民館「2022年度広報いが人権コラム(上半期)」展、いがまち人権センター「原爆と人間」展。担当は人権生活環境部人面政策課(電話0595・22・9683)。
次に伊賀市本庁舎アート情報。伊賀市本庁舎4階・市民ミニギャラリーで、伊賀市上野老人クラブ連合会写真展。1階玄関横で「学び舎の絵画展Ⅱ」として廃校になった小学校で展示されていた作品、中井亜湖作「Aqua illusion(アクアイリュージョン)」、松生正彦作「潮みちる」。伊賀華道協会による生け花。担当は企画振興部美術博物館建設準備室(電話0595・41・0400)。
次に子育て相談広場「にんにんパーク事業」。場所は上野南公園「にんにんパーク内」で、13日「水あそびを楽しもうの巻」、9月10日「とんぼのメガネを作って公園で遊ぼうの巻」。時間は何れも午前10時~11時30分。担当は健康福祉部子育て支援室(電話0595・22・9665)
さらに「2023年度郷土の歴史夜咄会」其の43の開催。18日午後6時から「小説家で評論家の藤森順三」をテーマに、講師は「佳讃蔵文庫」主の北出楯夫さん。担当は伊賀市上野図書館(電話0595・21・6868)。