特別活動 ドローン講座・名張市 英心高等学校桔梗が丘校
名張市の英心高等学校桔梗が丘校(長田朗校長)で「特別活動:ドローン講座」が5月20日、同校体育館で開講された。授業を受けたのは1年生60人。協賛は名張自動車学校で、ドローン検定担当部署の3人が講師を務めた。
始めに講師からドローンについて、工事現場、スタジアム、荷物の運搬、空からの撮影、農業で農薬散布や種まき、消火活動など、様々な分野でドローンが活用されるようになってきたが、ドローンは無人航空機として扱われ、1台1台にナンバープレートがあり、操縦するには免許証が必要なこと等の説明が行われた。体育館にはドローン操縦のシミュレーションボード4台と、3台のドローンが持ち込まれ、シミュレーションのグループとドローンを操縦するグループに分かれて、講習が始まった。
円の中心にHと書かれた直径約45㌢の円形のマークがスタートと着陸の目印。ゲーム機に似たコントローラーを手に、まずプロペラを始動し、2~3㍍の高さにゆっくり上昇させ、一旦ホバーリングした後15㍍程前進。再び戻って、着陸地点上部でホバーリングし、左右前後に調節し、ゆっくり下降させてHのマークに着陸させるのが基本。ところがコントローラーの反応が敏感で、思いがけないスピードで飛んで行ったり、思うように方向転換できない。しかし、生徒たちはすぐに慣れて楽しそうに操作していた。
生徒の丹田琉愛(りあ)さん(15)は「初めてドローンを触った。最初は反応が早くてびっくりした。簡単に上手くできると思っていたが、降ろすのが難しかった。ゲーム機のコントローラーを操作する感じで面白かった。ドローンで薬を撒くのを見たことはある。将来的に色々なところで役に立てばいいなと思う」と話していた。
長田校長によると「同校は小、中学校時代に不登校だった生徒が多く、高校生の年齢になって勉強したくなってきている。どうしても地域を学ぶ経験が少ない。火曜日と木曜日をスクーリングとして登校学習の日としているが、加えて第3土曜日を特別活動として、外部の人との経験の場を作っている。9月は青蓮寺の葡萄園で芽かき体験をする。ブドウが結構残っていて食べられるのが楽しい。10月は学校の運動場を使って地元自治会の秋祭りに参加。11月は赤目SDGsプロジェクトで竹灯り作りを予定している」と、学習機会を増やす取り組みについて熱心に話した。