若手職員が業務改善·政策立案「UROKO PROJECT」成果発表

名張市の若手職員による、目から鱗が落ちる政策立案、業務改善等実行プロジェクトである「UROKO PROJECT」が3月21日、令和6年度の成果発表会を行った。
発表順に「TSUBUYAKIプロジェクト」(人権・男女共同参画室・森下さん他2人)。世代間や部署間の交流を目的にするプロジェクトで、8月にパソコンスキルアップのため、業務改善プロジェクトと共催で、タイピング教室。12月には地域包括支援センターと共催で「みんなで孤立をなくせ‼超高齢社会体験ゲーム『コミュニティコーピング』」を開催した。研修の中で色々な部署の人と話ができ、職員同士の繋がりについて評価を受けた。今後は休憩室の整備に取り組めればと考えている。
「大人の遠足プロジェクト」(産業部・堀内さん他4人)。令和6年度新規採用職員研修の一環で、入庁2年目の職員が企画・運営。「語れるまちなばり」のため、名張の魅力を率先して語れる職員となって欲しいという主旨。名張の歴史文化だけでなく、自然を体感する為に赤目四十八滝を加えた。5月に2日間かけて、旧町と赤目四十八滝を巡り、最後に「語る」疑似体験をした。新規職員からは好評で、市職員に対する市民からの期待を感じたという。
「業務改善プロジェクト」(財政経営室・立住さん他4人)。「ワークライフバランスを大切に!」の思いで、業務改善に取り組んでいる。取り組み1として8月、TSUBUYAKIプロジェクトと共催でスキルアップ研修を行った。取り組み2として、11月にノー残業デーの取り組みを、前年度に続き始動。11月21日からグループウエア掲示板に、残業を減らすことのメリットやその具体策を全職員に紹介・啓発。11月27日からは毎週水曜日と金曜日に、同掲示板に「ノー残業デー取り組みのお願い」として、18時消灯の周知・啓発に取り組み、現在も継続中。取り組み3として業務の引き継ぎ資料に関する啓発を行った。まとめとして一定の効果はあったが、ノー残業デーには業務の見直しに取り組むための仕組み作りが必要と感じた。次年度からは「働き方・休み方改革プロジェクト」に改称し、新たな取り組みにも挑戦していきたいと考えている。
「カブクワプロジェクト」(出納室・大島さん他2人)は、語れるまちなばりを目指し、夏見廃寺跡周辺でカブトムシ、クワガタムシ採集イベントを開催する取り組みをしている。カブクワ採集イベントを8月4日開催。市公式LINE初め、X、Facebook、TikTokなどペーパーレスでの周知を図った。7月22日募集締切り、31組88人の応募があり抽選で9組29人の参加が決まった。採集日当日の満足度は高く、安全配慮にも評価を得た。1月には、幼虫が好む腐葉土や朽ち木で、ビートルベッドを作り、命の保護生育にも務めている。
「未来人材育成プロジェクト」(公共施設マネージメント室・大山さん他4人)。名張市役所で働く人を増やす思いで、名張市に興味を持って貰う取り組みを進めている。まず市内の高校や高専を訪問し、スライドを使って、市の一般的な内容から業務内容や生活について伝え、フリートークで学生と楽しくトークを行い、続いて市役所訪問をして貰うプログラム。11月16日、近大高専の建築・土木の3年生が「市役所ツアー」として訪問。技術職について民間企業との違いについて説明した。アンケートでは公務員や仕事内容に大きく興味を持った結果が出た。名張高校も3月24日市役所ツアーで来訪。こちらは、広報シティプロモーション推進室、地域包括支援センター、戸籍・住民登録室、議会事務局を訪問。学生や生徒には仲の良い先輩としてサポートを心がけた。
最後に北川裕之名張市長から講評があり、「最優秀チャレンジ改善賞」が「未来人材育成プロジェクト」に渡された。受賞した大山さんは「全く思いがけない受賞で、仲間と一緒に考え工夫した結果だと思っている。生徒や学生らには、一方的コミュニケーションにならないよう心がけた」と喜びを語った。