観光や産業を連携 伊賀市と奈良市包括協定
伊賀市と奈良市は10月23日、観光や産業、交通ネットワークの充実、防災などで協力する為に包括協定を締結した。
連携協力する事項は▽互いの地域資源を活かした観光・産業の振興▽交通ネットワークの充実・確保▽地域間の交流促進、公共施設等の相互利用▽防災対策、災害発生時の相互応援等を定めている。
包括協定締結式は、奈良市から委嘱された民間団体が運営する、月ヶ瀬ワーケーションルーム「ONOONO」(月ヶ瀬尾山)で行われた。伊賀市と奈良市月ヶ瀬地区は隣接し、昔から日常的な交流は深い。奈良市の仲川げん市長は「昔から行政を超えて市民生活は行われてきた。改めて行政同士もタッグを組む。これからは行政がそれぞれに施設を抱え込むのでなく、借り物競争を上手にやっていく時代」。伊賀市の岡本栄市長は「伊賀・奈良には1000年を超える付き合いがある。これから産業振興、観光、あるいは市民の日常生活でシェアしていきたい。そのために行政の窓口を開くことにした」と挨拶した。
会話の中で仲川市長は「奈良はインバウンド客が多い。これらの客を月ヶ瀬、伊賀の方に誘導し、より深く日本の魅力を知ってもらう事も可能性のある話し。奈良には泊まらないで日帰りの客が多い。奈良に伊賀・月ヶ瀬を加え周遊コースにすると、奈良に宿泊することになる」と観光連携について期待を話すと、岡本市長は「周遊コースに忍者体験を加えれば、さらに興味が深まる」と話していた。