障害者雇用促進に優良な企業を認定 名張のネクスト・ワン社

障害者雇用に取り組む優良な中小事業主を認定する「もにす認定企業」に、株式会社ネクスト・ワン(本社・名張市夏見)が認定された。名張市では初めての認定。
同社は1989年創業で、トレーディングカード専門店「CARD BOX」を全国で109店運営するほかeスポーツ大会の開催などを行っている。
障害者雇用は2012年から本格的に取組み始め、現在は知的・身体・精神障害の20~50代の男女8人が、トレカの仕分けや店頭販売、パソコン業務(エキスパートだという)などに従事している。
認定に当たっては、同社が2024年の障害者雇用率が6・9㌫で、全国平均(2・41㌫)、三重県平均(2・52㌫)、伊賀平均(2・8㌫)を大きく上回っていること、配慮した作業環境を整備したこと、車椅子での移動が可能な勤務場所や駐車場の賃料を会社負担にするなど通勤への配慮があること、過去3年間に採用した障害者の1年後定着率が100㌫であること、3年以上前から雇用している障害者の平均年収が1割以上上昇していること等が評価された。
同社の高田社長(61)は「認定をもらうために雇用しているわけではないが、今日は有り難い。基本的に健常者と変わらず自然に、長く働いてもらいたい。13年前から本格的に採用を始めたが、そのうちの2人は今も凄く働いてくれている。これからはeスポーツに障害者を活かせていければと思っている」と話した。
「もにす認定」は企業と障害者が、ともにすすむ願いを込めて「もにす」と名付けたもの。認定を受けると自社の商品・広告などに認定マークを表示することが出来る、日本政策金融公庫の低利融資対象となる、社会的認知が得られる等のメリットがある。
同社は2014年にも障害者雇用優良事業所として、三重県知事表彰を受けている。