高校フェスタ2024 個性に合わせた高校見つけて
名張市武道交流館いきいきで7月27日「高校フェスタ2024in名張」が開催された。伊賀・名張地域の高校10校が集まり、各校の特色や学校生活について説明する相談会で、今年で3回目。主催は名張市PTA連合会。本格的な受験シーズンに入る前から色々な学校や学校生活を知り、高校選びの視野を広げて欲しいという主旨で、伊賀・名張地域に住む小学5年生から中学2年生の児童生徒とその親が対象。
参加したのは、あけぼの学園、伊賀白鳳、上野、名張、名張青峰の県立5校、愛農学園、英心高校桔梗が丘校、神村学園高等部伊賀の私立3校、桜丘中学・高校と近大高専の2校の合計10校。愛農学園は当日学校行事のため映像展示のみだった。午前10時から正午までの開催時間中に訪れた親子は約150人。各校のブースで熱心に説明を聞いていた。
母親と一緒に来場した、伊賀市緑が丘の中学2年の山中美玖さん(12)は「理科と数学が好き。上野、伊賀白鳳、名張、名張青峰、近大高専と話を聞いた。理科系でもいっぱい選択肢がある。部活の話しも聞いたので、高校が楽しそうに思えた。今日の話を参考に、しっかり考えたい」と話した。また、伊賀市青山町から母親と来た、中学2年の堤玲奈さんは「引っ越してきたばかりで、どんな高校があるのか先ず知りたかった。お菓子屋さんになりたいと思っているので、最初にあけぼの学園の製菓調理系列の話を聞いた。楽しそうだから、ここに決めようかなと思ったが、伊賀白鳳の資料(パティシエコースがある)も貰ったので、よく考えることにした」と話してくれた。
英心高校の担当教諭は「小学校6年で既に引きこもり傾向にあるお子さんが、両親と来られ中学の過ごし方も含め、真剣に問うていかれた」という。英心高校のブースは常に1組や2組の親子が相談に来て途切れることがなかった。神村学園の担当教諭は「集団になじめない中学生がご両親と来て、通信制の勉強の仕方と、リセットの仕方について熱心に聞いていかれた。数は少ないが親身になってお答えしている」と語った。
一方、県立5校と近大高専のブースは、常に面談を待つ親子で賑わっていた。単に勉強の話しだけでなく、クラブ活動や地域住民とのコミュニケーションなど、多様な高校生活について語られていた。
名張市PTA連合会の柳浩太郎会長は「既に小学5・6年になれば、進路の事など子供たちは考えている。生徒たちの選択の多様性は凄く広い。それに応えるため、伊賀管内の学校も多様化して対応している。それを紹介する場になればと思っている。また、学校が更に多様化して、こどもたちが将来の夢を諦めなくても良いように、選択肢を示すことができる場ともなればと願っている」と語った。