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「令和の学校」ってどんな学校 No24 名張市立桔梗が丘南小学校

彼岸に入り、過ごしやすい天候になってきた。例年なら、市内の小中学校から運動会や体育大会の練習の声が聞こえ、賑やかで元気な子どもたちの笑顔が見られる。しかし、コロナ禍のため、運動会や体育大会も学年別に実施したり、参観者も人数制限をしたり、内容も体育授業の発表会としているところが多いと聞く。例年とは違った実りの秋、名張市立桔梗が丘南小学校に、根本健校長を訪ねた。

教員生活は名張市内だけか。
平成元年、北中を振り出しに、名張中、赤目中などで勤務した。その後、名張市教育委員会でスポーツ関係の担当を5年間した。次に、三重県庁での仕事をすることになったが、先日開催された東京オリンピック・パラリンピックに関わらせていただいた。また、残念ながら中止となった「三重とこわか国体、三重とこわか大会」の開催が決定していたので、10年間にわたり成功に向けての準備を行った。学校とは違い分からないことも多く、大変な面もあ ったが、今から思うと多くの人からの指導も受け、非常に勉強になった。一昨年桔梗が丘中学校に教頭として赴任し、学校での勤務が懐かしかった。ただ、桔梗が丘中学校の移転という時期になり、荷物や書類の整理など大変であった。昨年4月に、旧県立桔梗丘高校で桔梗が丘中学校の新しい歴史が始まった時は、喜びと安堵の気持ちでいっぱいになった。

今年桔梗が丘南小学校の校長になって。
名張市では、小中一貫教育の推進を市教育方針の一つに掲げている。中学校経験者の私が小学校の校長として本校に赴任したというのは、小中の両方の学校を経験することにより、カリキュラム(教育課程)や学校行事、児童の様子や先生方の思いなどを知ることができ、そのことにより、小中一貫教育が効果的に推進できるということではないかと思っている。特に、児童のことをよく知るためには、実際に小学校で勤務することが必要だと考える。
桔梗が丘中学校区にある桔梗が丘小、桔梗が丘東小、蔵持小と本校の4小学校が桔梗が丘中学校との連携を深め、それぞれの良さを大切にしながら、子どもたち一人ひとりの9年間の学びや育ちを保障していくこと、切れ目のない教育が小中一貫教育の目指すものであると考える。本校では、こうしたことを大切にして、小学校の教育を進めていきたい。

子どもたちの様子は。
「水曜集会」という全校集会活動をやっている。今年はコロナ禍で1学期に1回しかできなかったが、子どもたちの様子を見て驚いた。百人一首のかるた取りをしたが、6年生が交代で読み札を読み上げ、4・5年生が絵札を取る。まず驚いたのは、読み札は皆暗記していて、札を見ないで読み上げる。取り手は、上の句が読み始められるとすぐに取っていく。読み始めと取り手のスピードの速さと正確さには、ほんとうに驚いた。例年であれば、年に何回か集会を実施して、それぞれの学年が読み手と取り手を経験することになる。随分前になると聞くが、国語の授業の一つとして始めたらしいが、文章や言葉を暗唱することの大切さを子どもたち自身が知り、今もこうして暗唱している。各学年で、ことわざや俳句を暗唱するなど、「暗唱の桔梗南小」と言えるほど、暗唱力は凄い……

続きは9月25日号の伊和新聞に掲載しています。
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