「令和の学校」ってどんな学校 No42 伊賀市立柘植中学校
校門にインターホンが設置してある学校、校門を入り校舎玄関にインターホンの学校。また校舎でも児童生徒入り口、職員入り口とそれぞれの学校の構造上設置場所が違う。初めて学校に行かせていただいた時は、迷ってうろうろすることもある。でも、柘植中学校に寄せていただくと、校舎入り口に校長室や職員室などの校舎配置図がガラスドアに掲示、案内矢印で示されている。指示に従い、歩いていくと、2階の校長室に誘導される。初めて訪問した私にとっては大変親切で有難い。私の「失礼します」の声が早いか、気づかれたのが早いか、峯晴美校長が執務の手を止め、笑顔で迎えてくれた。緊張していた私の心がほぐれた瞬間であった。
お忙しいところ申し訳ありません。
こちらの方こそ、午前9時半という早い時間にお越しいただき、今日もこの後出張や会議があるので、無理を言いました。今はコロナが少し落ち着いてきたので、以前のように色々な活動や行事を徐々にではあるが、実施してきている。何か急に忙しくなってきたように思うし、今までよくこんなことができてきたなあと驚きすらある。
まもなく修学旅行があるが。
コロナ前は沖縄に行っていたが、ここ2年間は県内に行った。今年は、バス旅行が原則なので、まず岡山県の国立療養所長島愛生園へ。ハンセン病で療養生活をおくっておられる方の現実を学び、現在もある偏見や差別について学ぶ。これは本校教育の大きな柱である人権教育の一環と考えている。その後は、岡山でのカヌー体験などの活動、四国の鳴門や神戸見学やグループ行動等を予定している。
柘植中は何年目か。
私自身は、中学校での勤務がほとんどである。講師経験も含め、崇広中学校、丸山中学校(平成23年校区再編により、上野南中学校に)、崇広中学校、緑ヶ丘中学校に異動。その後ふれあい教室(伊賀市適応指導教室)で5年間勤務することになる。そして再び、崇広中学校に戻った後、青山中学校。そして教頭として城東中学校に勤務の後、校長として本校に。今年で4年目になる。
ふれあい教室と中学校の勤務の違いは。
あまり感じない。ただ、学校に行きにくい子どもたちを元気にするには、ということを考えていた。カウンセリングの勉強をしていたので、それは役だったと思う。ふれあいでは、いろんな体験をして、元気になっていく。勉強のこともそうだが、その子にとって今何が必要か、大切か、どうすれば元気になって生活できるかなどを考えた5年間であったように思う。3年生は進路があるので、子どもや保護者といっしょに考え、思いや願いをしっかり受け止めるとともに、担任へのつなぎ、下支えを大切にした……
続きは令和4年6月11日号の伊和新聞に掲載しています。
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