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「令和の学校」ってどんな学校 No46 名張市立南中学校

「いつも読ませてもらい、色々と参考にさせていただいています」名張市立南中学校の藤山正道校長に訪問お願い時の電話での第一声。新聞社をはじめ、報道関係からの電話は、往々にして「何の御用ですか」と尋ねられることが多いのが学校。もちろん、取材のお願いをするのだから、用件を先に話すのは当たり前。取材の目的や内容について理解を得て、日程調整となるのが普通。社名と私の名前を取り次いでいただいた方に話をし、すぐに出ていただいた藤山校長の第一声には、驚いたし、一瞬にして親近感が沸いた。約束の日が待ち遠しかった。

南中学校に赴任されるまでは。
大学を卒業してから、名張市内の中学校で勤務していた。赤目中6年、名張中3年、北中9年、再び赤目中7年、そして名張中3年。市内の中学校3校で担任を持ち、部活動の指導をし、沢山の経験や色々な人との出会いの中で、教員として多くの事を学んだ。お世話になった先輩や同僚、また保護者や地域の方々、そして生徒たちに感謝している。その後伊賀市の学校へ移動となり、2校で教頭を4年、昨年度は青山中学校の校長として勤務。今年4月本校の校長に着任した。

南中はお隣のつつじが丘小学校と小中一貫教育の名張市のモデル校的な存在だと聞くが。
本校でまず驚いたのは、まちづくり協議会をはじめ地域の方々が学校教育に大変協力的であること。例えば地域の方が、児童生徒の登下校の見守りをしてくださる。そして「あいさつ運動」を積極的に行ってくださっている。中でも民生児童委員の方が、2カ月に1度学校の昼休みなどに来校し、校内を歩きながら子どもたちに挨拶をして下さる。小学校の時からボランティア団体の方や地域の方が、進んで挨拶をしてくださっているので、子どもたちも自然に声を出し、挨拶が出来るようになる。こうした取り組みが誰とでも挨拶をする生徒の育成につながっており、小中一貫教育の成果だと思う。
小中一貫教育がスタートして8年になるが、今までの成果の上に立って、小中の担当教員同士また校長、教頭が加わって、義務教育9年間の学びの系統性や一貫性のある指導をめざし、定期的に話し合いを行っている。更には小中の教職員が一堂に会して合同研修を行ったり、それぞれの学校へ行って、授業などの自由参観(ウィーク)をするといった取り組みも行っている。校区内には1小・1中という一貫教育には恵まれた環境にあるとはいえ、先輩の先生方のお陰で成果が上がっているのだと思う。今後も児童生徒のため、一層の取り組みを進めていきたいと考えている。

コミュニティスクールとしての取り組みも進んでいると聞くが。
地域の方の支援が大きい。また、単に支援に留まらず、提案をしていただくことも多い。学校運営協議会を小中合同で開催したり、子どもフェスタへの参加や地域のゆるキャラとして人気のある「えみらる」の制作なども行った。小中の児童生徒の活動として、コロナ禍の一昨年には、テレビ会議システムを活用して、小中の子どもたちが参加する「つつじっ子会議」を開催し、交流を行った。本校の生徒はこうした活動に大変熱心に取組み、春日丘・つつじが丘地域を、今後どのようなまちにしていくかなどについて話し合っている……
続きは令和4年7月9日号の伊和新聞に掲載しています。

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