「令和の学校」ってどんな学校 No47 伊賀市立大山田中学校
早すぎた梅雨明けと思われるほど、7月に入ってから雨が降り続いている。待ち望んでいた真夏の太陽が顔を覗かせたある日、伊賀市立大山田中学校を訪問させていただいた。実は、昨年大山田小学校を訪問する際、私の思い違いからやってきたのがこの大山田中。慌ててそこで出会った人に聞き、約束の時間に少し遅れて大山田小に到着した。その時、校門に大きな文字で「大山田中学校」と書かれた看板があったので、間違いに気づくことができた。もちろんどの学校も校門付近には、校名が書かれてあるが、文字が小さく見えにくい学校もある。地元の人は当然知っている学校ではあるが、始めて訪れた者には分かりにくい所もある。親切を感じながら、校舎内に入れていただくと、吉村育紀校長が笑顔で迎えて下さった。とても静かな校舎内。校長室に案内していただいた。
校門に大きく「大山田中学校」の案内表示があったが。
実は、津市から来られた方が、「学校が分り難くて、隣の大山田支所と間違えた」と聞いたので、すぐにこの校名看板を作り、校門横に設置した。これで、誰にでもすぐに分かってもらえると思う。
助かりました。早速ですが、先生の経歴は。
大学を卒業してすぐに、崇広中学校に赴任し11年間勤務した。その後、母校である丸山中学校(当時)で5年、最後の年に伊賀市となった府中中学校で3年、伊賀市立阿山中学校7年、緑ヶ丘中学校4年と伊賀市内の中学校で働いた。途中、同和教育推進教諭(当時)や主幹教諭を経験したが、そのほとんどが学級担任を任されたのは有難かった。また、多くの先輩や保護者、地域の方々から色々なことを教えていただいたことが、今日の自分の教員生活の糧となっており、感謝である。その後、阿山中学校に教頭として4年間の勤務の後、本校に3年前に赴任した。
小学校との一貫教育、連携教育は。
本校の校区は、大山田小学校だけで、いわゆる1小・1中である。しかし、校舎が離れているので、正直言って小中一貫教育という所まではまだ至っていない。今は、小中ができる限り連携して教育活動を進めていこうとしている。そのため、校長同士が話し合いをしたり、担当教員で研究を進めたりしている。こうした中、本年度は、三重県教委の委託事業である「子ども支援ネットワークアクション事業」を校区として受けた。人権教育をメインに据えた、子どもが地域に情報を発信していく1年間の取り組みである。
校区内には部落差別をはじめ、あらゆる差別をなくすための地域住民の交流の場であるライトピアおおやまだがあるが、加えて自治会、PTA、保育所、小中学校などで、ネットワークを作っていく。本校では、年間5回「全校ヒューマンタイム」という人権総合学習を行っているが、講師の方から話を聞いた後、全校生が縦割りで話し合いを行う授業を行っている。今月1日には、多文化共生をテーマに話を聞かせていただき、縦割り話し合いの後、全体会で発表を行っている。こうした活動により、子どもたちがより深く物事について考えられるようになっていくと思う……
続きは令和4年7月23日号の伊和新聞に掲載しています。
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