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「令和の学校」ってどんな学校 No55 宇陀市立室生中学校

奈良県東部、名張市と隣接した宇陀市室生にある室生中学校。その変遷を辿ると、昭和22(1947)年に、宇陀郡室生村・三本松村・山辺郡東里村にそれぞれ、室生中学校・三本松中学校・東里中学校が開校。昭和30(1955)年、三村合併室生村誕生により、3中学校が室生村立となった。昭和42(1967)年3校が統合し、宇陀郡室生村立室生中学校が開校。平成16(2004)年、市町村合併により宇陀市立室生中学校と改称。平成29(2017)年、創立(統合)50周年記念式典を盛大に行った。以前は沢山いた地域出身の常勤教職員は、今は校長先生1人である。同校の卒業生でもある勝村嘉文校長に話を伺った。

昨年から母校の校長になられたが。
大学卒業後、桜井市と当時宇陀郡の大宇陀町、曽爾村、御杖村、合併後の宇陀市榛原の中学校で数学の教師として勤務した。山間へき地と言われる地域が地元の中学校に寄せる期待の大きさや、子ども一人一人を大切にする教育など「へき地教育」の素晴らしさを学び大変勉強になった。その後、宇陀市教育委員会の指導主事を経て、奈良県立野外活動センターの職員として、県内外の小中学生をはじめ多くの利用者の自然体験活動の手伝いをしていた。学校では見ることができないであろう子どもたちの活躍の姿を見て、自分自身の教育観が豊かになったと思う。2年間であったが、多くの人との出会いもあり、大変貴重な経験であった。その後2年間榛原中教頭を経て、一昨年本校に教頭として赴任。昨年校長に昇任し、今年2年目となる。卒業してから40年を経過した本校は懐かしさとともに、地域の人々の期待の大きさに重い責任を感じている。

小学校との連携は。
本校へは、隣接している室生小学校1校から生徒が入学してくる。そのため、子どもたちの義務教育9年間の学びの連続性・継続性を考えると、当然室生小学校との連携が重要になってくる。そのために校長同士の連絡も密に取っているし、教頭や先生方も定期的に集まって情報交換をしている。本校には、教員の研修グループとして、学力向上・生活指導・人権教育の3部会があるので、これをもとに、小中の教職員の合同研修を行っていければと考えている。また、児童生徒に関わって言えば、今年の1年生が入学後、小6の担任に中学校に来てもらって、授業参観などを通して、中学校での生活の様子を知ってもらう。また逆に、6年生の授業を中学校の先生が見学に行き、子どもたちの様子などについて情報交換を行う。
子どもたちに好評なのは、小6の児童が入学前に部活動の体験を行う取り組みである。児童は4グループに分かれて、体験入部。2学期に4回実施するので、児童全員が本校の全ての部活動を体験することになる。中学生部員は、優しく丁寧に、6年生が入部したくなるよう色々工夫を凝らし、指導をしている姿は微笑ましい限りである……

続きは令和4年10月1日号の伊和新聞に掲載しています。
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