「竹あかり」を海外旅行代理店が視察
海外旅行代理店4社が、11月17、18日赤目四十八滝を視察に訪れ、竹あかり作りを体験した。
このツアーは、2025年大阪万博に向けての海外の旅行代理店やメディアの視察旅行(ファムトリップ)で、三重、奈良、和歌山を広域に周遊するツアーの販売が目的。コースの後半に、美杉、伊賀、赤目四十八滝で開催中のライトアップイベント「幽玄の竹あかり」見学を入れ、最終日に、赤目まちづくり委員会による「竹あかりづくり体験」を組み込んだ。 今回のコースは、「真珠」「忍者」「SDGs」を取り入れたインバウンド層への訴求力の強いツアー商品となるように心がけた。▽15日、関西国際空港着~白浜とれとれ市場~串本橋杭岩~那智滝~ウミガメ公園~道の駅パーク七里御浜(泊)。▽16日、ホテル~鬼が城~熊野古道~VISON~伊勢神宮/おかげ横丁/おはらい町~ミキモト真珠島~鳥羽シーサイドホテル(泊)。▽17日、ホテル~美杉リゾート~若戎吟醸館~忍者博物館/伊賀組紐の里/だんじり会館~レストラン奥田~赤目四十八滝「赤目渓谷幽玄の竹あかり」~ルートイン名張(泊)。▽18日、ホテル~赤目町(竹あかりづくり体験)~曽爾高原/曽爾村~関西国際空港。
ツアーの最後にライトオン
竹あかり作りに参加したのは、フィリピンのカセルトラベルのエリック・パップさん、アートラベルのエイミー・マカピオさん、ベトナムのタガージャパン安本紋子さん、タイ担当のミニミニトリップ水谷昇さんの4人。赤目竹あかりSDGsプロジェクトの作業場で、リーダーの瀧野真治さんの解説のあと、プロジェクトのメンバー5人のサポートを受けながら竹あかり作りに取り組んだ。あかりのパターンには、海外の人向けに花火や桜も取り入れた。約1時間の作業で竹あかりが完成し、照明を入れると明るい笑顔がはじけた。
エリックさんとエイミーさんは「竹あかり作りは自然を感じるし、皆で楽しめるイベントだ。これをきっかけにメンバーが一つになるのがいい」と言い、安本さんと水谷さんは「1時間で作業が終わるのが丁度良い。最後にライトオン(点灯式)するのはインパクトがあって素敵だ」と好意的な感想を述べていた。
東奈良名張ツーリズム・マーケティング(名張市産業部観光交流室)の山下室長は「三重県を始め、広く声掛けをして『三重県、名張市、伊賀市、伊勢志摩観光コンベンション機構』として協力を得られるようになったのは良かった。コロナ禍で延び延びになっていたが、やっと実現した。これからもどんどん進めたい」と手ごたえを感じた様子であった。