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いが再発見 No178 赤目竹あかりSDGsプロジェクト

名張市赤目地区の住民たちが、古くから名張の特産である竹を観光や地域産業づくりに生かそうと今春、「赤目竹あかりSDGsプロジェクト」を立ち上げた。そのヒントには、名張市などが昨年から3か年計画で始めた観光地・赤目四十八滝を竹で作った行灯(あんどん=竹あかり)で照らすイベントの成功があった。冬の閑散期にもかかわらず多くの観光客が訪れ、竹あかりから広がる幻想的風景が竹の魅力を再認識させてくれた。荒れた竹林を整備、伐採した竹で地域を照らし、竹細工を通じて地区同士の交流を深めることもできた。持続可能な環境づくり(SDGs=エス・ディー・ジーズ)ができると地元では意気込んでいる。
今年4月、赤目の住民たちがこのプロジェクトを発足させた。メンバーは約30人。30~70代と幅広い年齢層の人たちが集まってくれた。そのリーダーが赤目町柏原の会社員、瀧野真治さん(43)。実は10年ほど前、都会からのUターン組である。「実家は赤目市民センターのすぐ近く。結婚を機に地元に帰ってきました。うちは祖母から子供まで4世代同居の家族です」
2015年には赤目青年会の結成にも参加、会長も務める。瀧野さんは、1581年(天正9)の天正伊賀の乱で柏原城に立てこもり織田信長と戦って敗れた瀧野城主の子孫である。「親たちからは瀧野一族の末裔(まつえい)だと聞いています。そんなこともあって古里の魅力に気付かされたかもしれませんが」
地域起こしになぜ竹が選ばれたのだろうか。それには名張市などでつくる「市エコツーリズム推進協議会」が昨年10月からスタートさせた赤目四十八滝のライトアップイベント「幽玄の竹あかり」の成功体験がある……

続きは9月4日号の伊和新聞に掲載しています。
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