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アーバンスポーツ、電子図書館、空き家バンクなど発表 伊賀市3月定例記者会見

岡本栄伊賀市長は3月1日、3月度の定例記者会見を行った。市長は冒頭「昨日2月29日、日本穀物検定協会が『令和5年度産米の食味ランキング』を発表し、伊賀コシヒカリが、見事最高位である『特A』を得た。2年連続9回目の受賞で、昨年は猛暑に見舞われ多くの産地で品質の低下にみまわれた中で、伊賀コシヒカリが高い品質を維持したことは、農家の皆さんのたゆまぬ努力の結果であり、嬉しいと同時に、敬意を表したい」と述べた。
アーバンスポーツの実証実験
市長からの発表として「アーバンスポーツ実証実験の実施」について。スケートボードやBMX等のアーバンスポーツはオリンピック種目となり、ファッションや若者カルチャーと融合した新しいスポーツ分野として関心が高まっている。潜在的なニーズやプレーによって生ずる課題を検証し、今後の施設整備の検討材料とするため、市施設の一部にセクションを設置し、試行的なプレー環境を作り実証実験をする。
日時は今月1日~9月1日迄の午前9時~午後6時。場所は、しらさぎ運動公園第2駐車場内特設会場(友生)。略称をIGA URBAN SPORTS PARKとする。想定種目は、スケートボード、インラインスケート、BMX等。利用者へのアンケート調査や愛好者等のイベントを開催する。特設会場は約600平方㍍の広さで、縁石を模したスラッピー、花壇や歩道段差をモチーフにしたマニュアルパッド、カーブトリック練習用のカーブボックス、登り坂下り坂を模したバンクバンク、急傾斜のキッカー、手すりをモチーフにしたフラットレールの6種のセクションが設けられている。
この競技は、階段や手すり・花壇等、本来プレーできない場所で行うのが課題である。自由に活用してもらって、利用者数、管理上の課題などを収集し、次に向けての基礎資料とするのが目的。
「いがし電子図書館」の開始
次に市長は「いがし電子図書館」の開始について述べた。伊賀市では市指定有形文化財旧上野市庁舎を改修して「伊賀市にぎわい忍者回廊整備に関するPFI事業」を進めており、その事業のひとつとして、電子図書館サービスを提供することになった。名称は「いがし図書館」。運用開始は4月2日午前9時から。蔵書点数は約500点(運用開始時点)。貸出点数3点以内。貸出期間は15日以内(貸出日含む)。予約点数3点以内。URLはhttps://web.d-library.jp/cityiga/及び、QRコード(運用開始に向けサイトの準備中)。
利用できる人は、伊賀市上野図書館の図書館利用カードを持っている人。当利用カード対象者は、市内に在住、在勤、在学する人及び近隣市町(名張市、奈良県山添村、奈良市月ヶ瀬、京都府南山城村・笠置町、滋賀県甲賀市)に在住する人。利用方法は、自身のパソコン、スマートフォン、タブレットなどから専用サイトにアクセスし、利用者のID(図書館利用カード番号)とパスワードを入力してログインし、電子書籍の貸出や返却、予約の手続きができる。電子図書館は、自身のパソコンやスマートフォンなどから読みたい時に読みたい場所で電子書籍を読むことができるインターネット上の図書館。今まで利用しにくかった人にも利用を勧めている。
「伊賀流空き家バンク」 バーチャル内覧で移住決定
次に市長は、平成28(2016)年より運営している「伊賀流空き家バンク」が登録者数が1800人以上、物件成約数215件に上っていると発表。この度バーチャル内覧で初めて、沖縄県石垣市の家族(本人、配偶者、子の3人)と成約に至ったことを報告。成約したのは、伊賀市西之澤の空家バンク物件。
住を決めた理由は、石垣島で観光業をしており、伊賀でも民泊事業等をやりたい。大都市(大阪、名古屋、京都)に近く、医療面や仕事面で便利。空き家バンクホームページのバーチャル内覧とYouTube動画により現地に行かずに詳細が分かり、移住コンシェルジュが常時相談に乗ってくれたので、分からないことを全て確認できたという。昨年8月物件購入で、今月石垣島から引っ越しの予定という。
「NIPPONIA HOTEL伊賀上野城下町」新棟の開業
次に、公民が連携して取り組んでいる城下町ホテル事業「NIPPONIA HOTEL伊賀上野城下町」について、NOTE伊賀上野が整備を進めていた4棟目になる宿泊棟が完成、今月5日開業となると発表。ホテルの名称は、「NIPPONIA HOTEL伊賀上野城下町」客室は3室で、所在地は上野中町3030番地(旧筒井邸)。
「伊賀地域消防指令センター」開設
次に、伊賀市消防本部と名張市消防本部が、4月1日から消防通信指令業務の共同運用を開始。「伊賀地域消防指令センター」と呼ぶことを発表。
伊賀市と名張市からの119番通報を一括して受け付け、各管轄の消防車・救急車を災害現場に出動させるため、このセンターには「高機能消防指令台」を導入。地図検索装置やGPSを利用し119番受診すると同時に、通報者の場所を知る「位置情報通知システム」により、迅速に災害発生地点を特定し、伊賀市・名張市それぞれ管轄内の消防車や、救急車を迅速に出動させる「自動出動指定装置」を備える。消防車や救急車が移動中であってもGPSで現在地を把握し、情報共有と迅速出動で、より高度な消防・救急・救助活動ができるようになる。両消防署の普段の運用は変わらないが、空白ができた時に役立つという。
「にんまる」小学生がアナウンス
続いて、コミュニティバス「にんまる」の車内・車外の音声アナウンスを、専門のアナウンサーの声から、市内の小学生の声に変更すると発表。「にんまる」の乗車数は、令和2年に17、998人、3年に19、582人。4年に26、643人と順調に伸びており、「にんまる」を、より身近に親しみやすくすることが目的。対象の小学生は、「にんまる」沿線の4校の小学生で、音声録音数176件、合計141人の児童が音声録音に参加した。4月1日から放送を開始する。
伊賀つばさ学園 プランター設置
最後に市長は、伊賀つばさ学園が、伊賀市役所正面玄関にプランターを設置してくれると発表。伊賀つばさ学園中学部では、作業学習で生徒の働く意欲を育み、地域貢献の一環で、地域の人々に花を植えたプランターを送ることで「地域に笑顔を咲かせよう」プロジェクトに取り組んでいる。自分たちが育てたパンジーを植えたプランターに、自分たちが製作したプランターカバーをつけ、市役所や地域の施設等に花を届けている。設置日時は18日10時30分、場所は市役所正面玄関横。プランターの設置と手作りカレンダーの寄贈。中学部生徒4人と引率職員2人が来庁予定。

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