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フィリピンで名張観光PR 北川市長が成果報告

北川裕之名張市長は8月30日から9月2日まで、フィリピンを訪問。三重・奈良県境の6市村で構成する「東奈良名張ツーリズム・マーケティング(ENN)」の観光産業についてトップセールスを行った。メンバーは、ENN会長の北川市長、山添村の野村栄作村長、市職員ら8人。13日の報告記者会見で、11月にENNが計画している東奈良・名張を含む旅行会社向けのツアー(ファムトリップ)に、2社が参加することが決まったことなどの成果を語った。
8月30日と9月2日は移動日で、31日は、マニラ郊外の幼稚園から大学院まである総合私立大学「パーペチュアル・ヘルプ大学」を訪問し、学長と意見交換をした。同大学は英語教育に力を入れ、近畿大学、追手門学院大学など日本の大学からの留学生の受け入れと同時に、日本語教育にも取り組み、日本の企業との連携にも力を入れている。日本の大学・高校との繋がりも多いので、その教育旅行等でENNに来てくれるように要望した。9月1日には旅行代理店の展示会「2023年フィリピン・トラベルマート」を訪問。ここは日本からは唯一ENNがブースを出展していて、北川市長は忍者の衣装を身にまとい、現地旅行代理店などにENNエリアをPR。約30ブースを回りENNの名古屋、京都、大阪からの位置や所要時間などについて説明した。
北川市長は「フィリピンは人口1億1千万人、平均年齢24歳。街は若い人で活気に溢れている。大家族社会なので、大勢で泊まれてみんなで楽しむ旅行が大好き。サイクリング、アウトドアがブームになっているので、写真映えするグループ旅行の映像などが誘客のポイントになると思う。気がかりなのは、日本は英語が使われていないので、旅行先の候補地として後回しになること」と言いながらも「種をまいたばかりで、具体的にはこれからだが、運よく観光大臣にもご挨拶できた。良いタイミングでトップセールスができたと思う。始まったばかりのフィリピンとの関係を、どんどん深めていきたい」と話した。
今回のトップセールスには、名張市産業部とフィリピンの旅行代理店ARトラベルの連携が大きい。昨年11月、ENNは、2025年大阪万博に向けてのファムトリップを行い、海外旅行代理店4社が参加した。三重、奈良、和歌山を広域に周遊するツアーで、コースの後半に美杉、伊賀、赤目四十八滝、最終日に赤目まちづくり委員会による「竹あかりづくり体験」を組みこんだ。このメンバーの中に、フィリピンのARトラベルのエイミー・マカピオさんがいた。彼女が窓口になり、産業部観光交流室及びENNとARトラベルの連携が深まった。ARの尽力で今回の総合大学訪問や、ENNのトラベルマート出展に繋がり、多くの旅行代理店に知ってもらった。「このまま放置しておくのは勿体ない。産業部とARの繋がりにトップセールスが入って関係性が深まった今、やみくもに横に広げるより、この連携を深めていきたい」と産業部の担当者も話していた。

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