名張に春を呼ぶえべっさん・2年ぶり「八日戎」開催
名張のえべっさんで親しまれている名張市鍛冶町の蛭子神社の「八日戎」が2年ぶりに開催される。昨年は新型コロナウイルス感染防止のため、神事のみ行い、350年の伝統行事が中止されていた。今年は、感染拡大防止のため参拝者の分散を意図して2日増やし、2月5~8日の4日間とし、5日・6日を「福先詣り」、7日宵宮、8日本宮とした。「福先詣り」は今年新たに設けた。
神事は氏子だけで行い、福娘選出、七福神の舞や千人鍋は中止する。ネコヤナギに小判や米俵、鯛などを飾付けた縁起物の「吉兆(けっきょ)」は数量限定で製造する。
普段は閑散としている神社前通りが、八日戎には溢れるばかりの人で賑わうのが通年だが、その「密集」に苦慮した氏子総代の山村紀生氏と川口佳秀名張商工会議所会頭は「八日戎再開希望の熱心な声が、奈良や京都を含め非常に広範囲に多数聞こえてきたので、伝統行事を守るため今年は4日間に分けて開催する。コロナ退散や商売繁盛の願いを込め、分散して参拝に来て欲しい」と話す。
4日間とも時間は午前10時~午後6時。鍛冶町本通(神社通り)のみ車は通行止めとなる。吉兆の予約受付は2月1日午前10時~午後6時、蛭子神社(電話0595・64・1000)まで。