名張市立病院 市民説明·意見交換会
名張市の「市立病院在り方検討委員会」が、市に答申した内容を市民に説明し、意見を交換する会が、5月27日・市防災センター(鴻之台)、28日・桔梗が丘市民センター(桔梗が丘)、30日・教育センター(百合が丘西)で開催され、北川裕之名張市長、病院関係者らと意見を交わした。
市立病院については、在り方検討委員会が2月に「経営形態を地方独立行政法人とすべき」と北川市長に答申していた。それを受け、この3回の説明と意見交換会となった。
取材した28日は、約30人が集まり、病院事務局の担当者が答申の概要を説明した後、意見交換となった。出席者からは、「『経営の自主性・迅速性』『職員の意識改革』『医師の確保』が、地方独立行政法人化すれば効果的効率的に問題解決すると答申されているが、何故そうなるのかよく分からない」「座長が元来持っている意見に向かって、引きずられているのではないか?」中には事前に調べたデータを基に、様々な角度から疑問を追求する質問者もいた。「疑問や納得のできない面のある答申案であるにも関わらず、委員会としての結論の文言に経営形態を【地方独立行政法人】とすべきである』と強い表現になっているが、これを読むと地方独立法人化すると決まっているようなものではないか?」と市長に問いかける質問者もいた。北川市長は「これでやると決めたわけではない。この内容で100㌫判断できるとは思っていない。判断するのはこれからだ。これからも足りない部分を調査して補い、その結果を踏まえて最終的な判断をする。市民の健康と命を守り、それを継続して安定的に行えるのが一番大切」と答えていた。