火災件数 名張市24件、伊賀市83件 令和5年火災・救急・救助概況
【名張市】
名張市消防本部は1月11日、令和5年中の火災や救急についてその概要を発表した。( )内は昨年の数字。それによると火災件数は24件(22)で、その内訳は、建物火災12件(2)、林野火災0件(3)、車両火災1件(1)、その他の火災11件(16)発生し、昨年より2件増加。車両火災は農業専用車両が1件、その他火災のうち10件は枯草火災であった。火災による死者は1人(1)、負傷者は1人(1)となっている。出火原因は、建物火災では「電灯、電話等の配線」「こんろ」「たばこ」「放火の疑い」が主な原因。その他火災は「たき火」「火入れ」での枯草火災が多数発生した。
火災概要を踏まえた取り組みとして、住宅用火災警報器の設置及び維持管理と、「こんろ」や「ロースター等」の火気設備の適正な取り扱いを市民に広報啓発。また多発する「たき火」「火入れ」が原因となる枯草火災について、関係機関と連携して注意喚起を進めるとした。
救急出場件数は、4377件(4041)で前年より336件増加しており、1日当たり11・9件(11・1)出場。搬送人員は3886人(3552)で334人増加。事故種別ごとの出場件数は、急病3155件(2877)、一般負傷625件(600)、転院搬送307件(284)、交通事故182件(157)、その他108件(123)となっている。救急搬送人員については、急病2782人(2502)、一般負傷563人(536)、転院搬送306人(281)、交通事故162人(150)、その他73人(83)となっている。
救助出動件数は44件(46)。内訳は火災1件(0)、交通事故6件(10)、水難事故0件(4)、建物等による事故24件(18)、その他13件(14)となり前年より2件減少。救助人員数は40人(39)。内訳は、火災1人(0)、交通事故4人(11)、水難事故0(4)、建物等による事故23人(13)、その他12人(11)となり、前年より1人増加している。
【伊賀市】
伊賀市消防本部においても10日、昨年の火災等についての概要が発表された。それによると、伊賀市の火災件数は83件(69)、火災の種別では、建物火災は24件(25)、林野火災5件(4)、車両火災6件(8)、その他の火災48(32)、前年より14件増加。建物火災24件のうち、住宅火災は7件、農作業小屋を含む倉庫火災が4件、工場火災が9件発生した。その他火災が多いが、枯草の焼却が燃え広がったものだった。火災による死者は0人(0)、負傷者は9人(8)発生。出火原因は、建物火災では、「電気機器、電気配線」や「こんろ」等が原因で発生した。林野火災やその他火災は、屋外での焼却行為が主な原因であり、伊賀市では枯草の焼却が燃え広がることによる火災が多く発生しており、市では、止むを得ず屋外で焼却行為を行う場合は、消火の準備をするなど十分注意するように、注意喚起をしている。
救急出場件数については、5759件(5494)で、前年より265件増加しており、1日当たり、平均16件出場。搬送人員は4751人(4616)で、135人増加。事故種別ごとの救急出場件数は、急病が3763件(355 9)と最も多く、次いで一般負傷870件(764)、転院搬送554件(542)。交通事故360件(339)その他212件(290)となっている。救急搬送については、急病3039人(2947)、一般負傷732人(677)、転院搬送549人(539)、交通事故293人(320)、その他138人(133)となっている。救助出場件数は65件(54)。内訳は、火災0件(0)、交通事故34件(35)、水難事故5件(0)、その他26件(19)で、前年より11件増加した。救助人員数は36人(41)。その内訳は、交通事故11人(29)、水難事故5人(0)、その他20人(12)で、前年より5人減少した。
名張市、伊賀市両消防本部とも、火災発生件数を減らすため、広報啓発活動を行っていくと述べている。