3種のロゴで総選挙
名張市は市のシティプロモーション活動の推進に向け、市民らがワークショップで創り上げた、名張をあらわす3種類のブランドロゴを発表。この中から1番のロゴを決める「市民発! なばりブランドロゴ総選挙」が12月5日から1月21日まで行われる。
ブランドロゴは名張の魅力を表し、自分たちのまちの姿を共有でき、「語れるまちなばり」のキーワードとなる。それを進めるため、シティプロモーション推進室は「名張市地域力創造アドバイザー」の河井孝仁・東海大学教授をアドバイザーとする「ブランドイメージ創出ワークショップ」を5回に亘って開催してきた。そこでまちの魅力を語り合い、新しい魅力を知り、キャッチコピーやロゴの種となる資源を収集。「名張市はどんな人が、どんな風に幸せになれるまちなのか」のストーリー作りを行い、最後にブランドメッセージを創った。ワークショップ参加者は公募で集まった10代~50代の市民、自治会、消防団、まちづくりなど様々な分野の約40人。
ワークショップと同時並行しワークショップ参加者のうち、大学生やデザイナーなど10人と共に「スタジオ-L」による、キャッチコピーやロゴマークを具体化するワークショップも開かれ「ブランドイメージ創出ワークショップ」の案に加え、ワークショップのイメージをもとに、名張の人や活動を象徴する300近くのキャッチコピー案が改めて出され議論し案を絞った結果、3案のロゴが創られ提案された。 第1の「知り合いの知り合いは知り合い」は、知り合いが知り合いになって和が広がっていくイメージのデザイン。第2の「なんとかなるなる。なばりです。」は、重複する「な」をひとつにし、円の中にいれることでつながりをイメージした。第3の「ひと言で説明できひん!名張」は、方言をいれたコピーを中央に配置し、まわりに名張のさまざまな魅力を配置した。
総選挙の投票は、特設サイト(https://nabari-citypromotion.jp/)または、市役所(鴻之台)1階ロビー、市立図書館(桜が丘)などの投票所で。市民だけでなく、名張を愛するだれでもが投票できる。またコピーの内容や、ロゴの色、デザインについても改善提案ができる。キャッチフレーズ、ロゴの当選発表は3月23日の「市制施行70周年記念式典及び記念事業」において、北川裕之名張市長から発表される。
12月5日夕刻、名張市防災センターにおいて「ブランドイメージ創出ワークショップ」参加者に、ブランドロゴ3案が披露された。「説明できひん」は「説明できやん」ではないのか、とか「説明でけへん」ではないのかとの意見があった。また、ロゴの使い道を問いかけたところマンホールの蓋、ウエットティッシュ、指定ごみ袋にロゴを入れるなどの案が多く出た。
北川市長は最後にワークショップメンバーに向かって「選挙は皆さん1人1人が知り合いを活用し、支援をお願いして、3月23日には素晴らしい成果が発表できるように願っています。本当に長い間ありがとうございました。しかし、これが最後ではなく、これからもよろしく!」と挨拶。
ワークショップのメンバーと並行しスタジオ-Lのワークショップのメンバーでもあった、稲垣拓哉さん(29)は「広報シティプロモーションの人に声を掛けられてメンバーに入った。普段は表に出せない自分の夢を話せ、自分のイベントにも参加してくれるなど良い機会を貰えた。自分の引き出しが増えた」。前川美優さん(31)は「町を盛り上げたいと前から思っていたので、自分から応募した。OTNAMIEのWEBマガジンをやっている」スタジオ-Lのワークショップの300枚キャッチコピー創りについては、「多ければ多いほど人に伝えたりしやすいものができるのかな」とハードな作業についてクールに答えた。