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ドローンで田植え

農業用ドローンによる飼料用水稲(WCS) のじかまきの田植えが5月21日、伊賀市の愛田営農組合(久保安治組合長・63)のほ場で行われた。このドローンは伊賀市の集落営農支援事業補助金の交付を受け同組合が1機を購入したもの。
この日は同組合の約2・5㌶のほ場3枚(約7・5㌶)に約40㌔弱の飼料用水稲の種もみをじかまきした。種もみは予め、ドラムの中でミキシングし、発芽促進剤、殺菌剤、ベンガラをコーティングしてあり、赤茶色となっている。質量も増えるので水に沈み着床しやすい。
組合員のうち3人がドローンの免許を取得しており、この日はその内の一人が送信機を操作して、水田の上空約2㍍から種まきを行った。水田の隅にはGPSアプリに従ってポイントがあり、全自動で種まきができるのだが、まずは手動でできるようにと考え、高さ、速度、まき幅を自動にしてルートは手動で行った。それでもほ場3枚目になると約6分ぐらいでまき終えて、かなり早い。ドローンを操作した馬場信幸(59)さんは、「3枚目になるとだいぶ慣れてきた。これからは、農協に頼んでいたヘリコプターによる薬や肥料の散布なども、自分たちでどんどんやっていきたい。最終的にはコシヒカリなど全てドローンでやりたい」と意欲を語っていた。
人手・時間の大幅短縮
久保組合長によると「今現在の機械式でも機械の操作以外に苗を扱うなど5人は必要。ドローンでは、操作に1人、安全管理に2人、計3人で済む。何より時間の大幅短縮、泥の中での作業がいらない、汚れない!」とメリットを語り、作業の終わりには「思った以上に上手くできた。初めてだが成功してうれしい。人手不足や高齢化の中で、若者に魅力ある農業の為にも、どんどん導入を図っていきたい」と意気込みを語っていた。
その後の取材によると、翌日(22日)もドローンによる作業を行い、最終的に今回は約100㌶(ほ場4枚)で、約50㌔の種まきを行ったとのことだ。

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