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「有機農業チャレンジ隊員」活動開始

名張市地域おこし協力隊に2人着任
名張市は令和5年度に地域おこし協力隊〔有機農業チャレンジ隊員〕を募集し、3月1日付けで2人が着任し約1か月半経過した4月16日、記者会見が行われた。着任したのは土手川千幸さん(35)と原田二郎さん(46)の2人。地域おこし協力隊は1年毎に更新し、3年迄可能となっている。
土手川さんは大阪八尾市出身。流通系大企業で店舗開発、駅ナカコンビニ、人事部などの業務を担ってきたが、自分の人生を自分で決めたくて退職し、ローフード(※)という食事スタイルの教室を始めた。食の大切さと地域の活性化を考えるようになり、そんな時、名張の地域おこし協力隊「有機農業チャレンジ隊員」募集を知って応募。赤目口にある有機の手作り農園でケール、ニンジン、ブロッコリー等を作りながら、そこのブランド「む~む~まるしぇ」で販売もしているという。
原田さんは名古屋市出身。18歳から44歳まで相模原や横浜に住み、町田、川崎、大和、横浜、そして名古屋で中国料理の調理師をしていた。その時に有機野菜の美味しさ素晴らしさに触れ、調理人は加工業のようなものだが、農業という生産の立場に関わりたいと思うようになった。三重県農業大学校で1年間学び、こちらの有機農業チャレンジ隊募集を知り応募。今は薦生の福広農園で、コマツナ、ホウレンソウ、京ミズナ、シュンギク等を栽培、出荷調整作業をし、これからトマトやナスの種まきをする。年がら年中切らすことの無い栽培計画は素晴らしいと思っている。
土手川さんは、赤目町新川に今年2月、夫と5才の男の子と引っ越した。夫は個人事業主で引っ越しは問題ないし、実家も名張の桔梗が丘にあるので義父母は喜んでいるという。「名張の印象は2つある。1つ目は、知らない人と挨拶することが増えた。畑仕事をしているときに声をかけてくれる等人が温かいこと。2つ目は、有機野菜など化学肥料を使わない野菜が手に入れやすい。スーパーにコーナーがあるし、マルシェが開かれたり、価格も安く手に入れやすい。大阪では考えられない」と街の印象を話した。
原田さんは、市内の栄町に住んでいる。「スーパーなどが多く買い物が便利、コンパクトな生活しやすい街だと思う。まだ知らないところばかりだが、これから美味しい食べ物屋さん発見など、この街を知っていくのが楽しみ」と語った。
地域おこし協力隊の活動後について
土手川さんは「名張で就農するのは勿論、有機野菜を通し医療や環境に関わり、名張の社会が良くなる活動をしたい。色々研究中」と今からテーマを考え中。原田さんは「名張で就農するが、料理人の経験を活かし、美味しい野菜の発信などで名張の有機農業の発展に貢献できればと思っている」と話す。
市の資料によると、名張市で有機農など環境保全型の農業に取り組んでいる農業者は7人で耕地面積1216a、2つの農業者グループが形成されており、aグループでは、コマツナ、ホウレンソウ等の葉物野菜やトマト等を中心に、bグループでは、サツマイモ、ケール、水稲などを中心に栽培している。原田さんはa、土手川さんはbグループで活躍中。
※…有機野菜、果物を中心に生のままか48度以下の低音過熱したものを摂取する食事法。

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